2023年振り返り #18 2軍で順調に登板を重ねる。3年目は1軍登板したい! 小園健太
「2年目の小園ね!」
結乃が腕組みをして言う。
「高卒ドラ1の2年目だね」
理衣は笑顔で言う。
2023年も2軍での登板のみ。
成績はこちら。
#18 小園 健太
出場試合 : 17
投球回数 : 83.1
防御率 : 4.21
勝利 : 2
敗戦 : 5
ホールド : 0
セーブ : 0
奪三振 : 40
失点 : 45
「1年目は身体づくりで試合では投げなかったけれど、2年目は2軍で結構投げたわね」
「投球数の制限はしていたのかな」
「多分ね。でも、順調にあげてきている、とは思うわよね」
「そう、だよね!」
「なので、とりあえず60点は出しておこうかしら」
「確実に成長はしている、はず!」
色々と外野の声はある。
ドラ1なのに物足りないとか、球速が出ないとか、三振が奪えないとか、同期の深沢の方が良いとか。
しかし高卒2年目である。
体も作り上げているところであり、むしろ3年目以降からに期待をしたい。
「球速とかはまだこれから上がっていくと思うのよね」
「宮城投手とかの例もあるもんね」
「ドラ1だからってみんな、焦りすぎよ!」
「期待はしちゃうのは分かるけれどね」
とはいえ、ゆっくりしていられるというわけではない。
まずは3年目となる2024年に何かしら目途をつけたい、というのは正直なところ。
深沢が良い数字を出しているだけに、その辺もライバル心をもってやって欲しい。
「一軍のローテも色々と代わるでしょうし、一軍での登板を果たしたいわね」
「そのために、二軍で良い結果を!」
「若手投手のライバルも増えてきたしね」
「切磋琢磨したいね」
深沢以外に、松本、森下といったところが期待できる投球を見せてくれるようになっている。
ドラ1といえどうかうかしてはいられない。
「ちょっとのんびりしている雰囲気があるからね、ガツガツやって欲しい!」
「生き残りの世界だからね」
「とにかく1軍にこないと話にならないからね!」
「待ってます!」