2022年振り返り #29 バウアー専属では力を発揮。ベテランの力をチームに 伊藤光
「バウアー専属、伊藤ね」
腕組みをして結乃が言う。
「別に専属ってわけじゃあ・・・」
理衣が困ったように言う。
とはいえ、外国人投手など扱いの難しい投手を任されたのはやはりベテランであるから。
#29 伊藤光
出場試合 : 61
打数 : 160
打率 :.225
出塁率 :.273
安打数 : 36
HR : 1
打点 : 8
得点 : 11
盗塁 : 0
OPS :.567
「数字的にはイマイチなんだけどね!」
「試合数は増えたけれど、打撃指標は落ちちゃったね」
「打撃も良い捕手としての期待はあるとはいえ、年齢的なモノも、怪我とかもあるしね」
「もうちょっと頑張って欲しいけれど!」
2023年は山本の打撃がよく、戸柱も一時期良かっただけに、伊藤の打撃の悪さはちょっと目立った。
外国人投手以外で起用が少ないのは、それだけが理由ではあるまいが。
「ということで、点数的には45点くらいかしらね」
「ベテラン捕手としてもっと期待を!」
「肩は仕方ないとして、うまくゲームメイクしてくれればね」
「ベテランとはいえ老ける年齢ではないはず!」
チームとしては、捕手としてというのもあるが、育成やベテランとしての存在を期待している。
そこを本人がどう汲み取るか。
もちろん、選手として負けるつもりもないのだろうが。
「現実的には山本が成長してきて、チームとしてもシフトしていきたいのはあるでしょうからね」
「でも、山本選手も出ずっぱりってことはないだろうし」
「経験不足もあるしね。捕手の流出で何度も痛い目にあってきた横浜だけに、競争させつつも大事にしてほしいわ」
「光さんも、チームのために頑張ってくれるはず!」
バウアーはともかく。
外国人の先発投手を補強すれば、その捕手になる可能性は高い。
経験があるからこそ、扱いの難しい投手を任される。その任をまずはきっちりこなして欲しい。
「あとは若手投手を引っ張るとかね」
「やっぱりバッテリーはどちらかがどちらかを育てる、って感じだよね」
「そういう期待もあるんだからね!」
「まだまだチームの戦力です!」
打撃面でも、しぶとく、しつこく、いやらしい姿を見せてほしいものです。