2023年振り返り #32 松尾、上甲が入って立場も苦しくなるぞ 益子京右
「益子ね」
結乃がうなずきつつ言う。
「一軍の壁は厚いし、ライバルも増えました!」
理衣も口調は軽くない。
一軍出場は一試合で打席もなかったので、二軍の成績をのせます。
#32 益子京右
出場試合 : 70
打数 : 157
打率 :.248
安打数 : 39
HR : 0
打点 : 16
得点 : 13
盗塁 : 1
「ドラ1の松尾が入団したからね、立場は厳しくなるわよね」
「試合数も松尾選手の方が多いしね」
「そして打率とかも松尾の方が良いからね」
「うーん、頑張らないと!」
良いキャラクターを持っているのは知っている。
とはいえ、野球で結果を残さなければ一軍にはあがれない。
「山本が頭角を現し、松尾はトッププロスペクト、上甲も支配下登録されてね」
「同年代、下の年代のライバルが増えたね」
「それも強力なね」
「何か武器が欲しいね!」
捕手というポジション柄、そう簡単に戦力外になることはないと思われる。
しかし、一軍にあがれるかはまた別の話。
一軍の枠は多くて3。
伊藤光、戸柱のベテランに、山本、松尾、上甲と加わってきて、そこを追いかけ追い越す必要がある。
「捕手だから守備が一番なんだけど、そこは経験も必要だからね。手っ取り早いのはやっぱり強打の捕手になることだけど」
「そんな選手、なかなかいないもんね」
「いたらドラフト上位よ」
「成長するしかありません!」
本人も立場は分かっているだろう。
「点数的には二軍だからあんまりつけようないけれど、まあ50点で」
「そろそろ、何かしら足がかりが欲しいね」
「他の捕手にない何か、を出せると良いんだけどね」
「がむしゃらに頑張ってください!」
さあ益子、どうする?