「キャンプをみて思ったこと!」
いきなり結乃が言いだした。
「え、なになに?」
理衣も戸惑っている。
2月から始まった春季キャンプ見学に行ってきた。
そこでいくつか練習を見て思ったこと。
「とりあえず使ってみたい野手を考えてみたわ!」
「開幕までの恒例みたいなものだね」
「今の時期は若手のアピールでもあるけれど、それでも楽しみと思えるのがいるといないじゃ大違いだからね」
「じゃあさっそく、誰が?」
<外野手>
「勝又と梶原ね!」
「あれ、度会選手じゃないんだ」
「もちろん期待しているけれどルーキーだし、もっと見て見ないとね」
「勝又選手は練習試合でも活躍していたね!」
野手転向して3年目、支配下登録もされ、泥臭く頑張る勝又。
魅力はやはり打撃、パワーのある打撃。
「フリー打撃だけど、3連発とか4連発かましていたからね」
「あれは凄かったね!」
「足も速いし、元投手だから肩もあるし、外野の一角にきたら面白いわよ」
「這い上がって欲しいね」
「低めの変化球の見極めとかまだまだ課題はあるでしょうけれど、一軍も十分に可能性あるわよ」
「楽しみです! そして梶原選手」
「あのスイングが気持ちいわよね、フルスイング」
「梶原選手もパワーと足があるよね」
「昨年、良い感じになったところで怪我しちゃってね。もっていないというか、でも楽しみと思わせてくれたし」
「出てくると良いね!」
オースティンが1塁になればレフト佐野はほぼ間違いない。
残るセンターとライトをどうするか。
「桑原、関根もそこまでリードしているわけじゃないし、誰でもチャンスあるわよ!」
「高い競争を見せて欲しいね」
「もちろん度会にも期待しているけれどね。あの声がベンチにあるだけでも武器になりそうだし」
「大きな声だよね。。。」
2023年は故障者だらけで激戦区と言われた外野が酷い状態になった。
2024年は今度こそ高いレベルで競い合って欲しいですね。