「はぁ~」
ため息をつく結乃。
「どうしたの?」
結乃の顔を覗き込む理衣。
「キャンプがもう終わっちゃうなんて! はやすぎじゃない!?」
「確かに、この前始まったと思ったのにね」
「ていうか、練習切り上げもはやくない? まだ二時台じゃない!」
「それはほら、疲れを残さないように・・・」
ということで2月1日から始まったキャンプも残すは練習試合のみ。
あっという間でしたね。
「しかし天気が良くて暑かったわね」
「年々、そんな感じが強くなるよね」
「前に行ったときは雨も多かったし、寒い日はダウン着たりもしていたんだけどね!」
「日本全体が暖かくなっているってことかな」
練習する身としては良いのだろうが。
沖縄で見たニュースでは、ダムの貯水率が低くて危機感をあおっていた。
「さて、そんな2024年春季キャンプだったけれど、ニューフェイスが多くて、しかも活躍していたわね」
「若い選手が増えて、私達がよくみていた選手は奄美にいたりね」
「そもそも10年前の選手とかもう全然いないしね・・・」
「寂しいことを・・・」
それにしても新たな選手、若い選手が色々とアピールしていた。
若手では松尾、深沢、勝又、東妻、そしてもちろんルーキーの度会、松本、石上、井上。
移籍などでは、森唯斗、中川颯、西巻(昨年からいるが)。
そしてもちろん、新外国人選手。
「みんな、良いところを見せてくれて、なんか近年にない感じだったわ」
「若手が下から突き上げないとね」
「主力も負けないようにしないとね。まあ、野手は宮崎と牧だけだけど」
「またそんな手厳しいことを・・・」
離脱者は村川、知野。
特に村川は支配下を目指し、武器である足でアピールしたかっただけに痛いところ。
果たしていつ頃復帰できるのか。
「うまくいった選手も、イマイチだった選手も、この後のオープン戦もあるからそこでまたどれだけあげられるかね」
「ここからは一軍残留をかけて、だね」
「まずは、ね。でも開幕一軍が全てじゃないからね!」
「うーん、でも今年は色々と新しい顔も開幕ベンチに入りそう?」
果たしてどうなるか!?
楽しみですね!