2024年4月4日 阪神戦
結果:横浜3-2阪神
敢闘選手賞:関根、楠本
「どうにかこうにか勝った、って感じね」
大きく息を吐き出す結乃。
「それでも勝利に変わりなし、2カード連続勝ち越しです!」
理衣は拍手する。
流れは決してよくなかったが、それでも勝てたことが大きい。
「先発は中川颯、そしてキャッチャーが松尾と若手バッテリーね」
「松尾選手は初スタメンです!」
「悪くなかったと思うけれどね、4回にちょっと捕まっちゃって」
「それでも最低限におさえたと思うよ」
「まあ、悪かったのは5回先頭の近本に四球を与えたことよね」
「だからその後、送りバントで得点圏に出た後、交代になっちゃったんだよね」
緊張もあったか、四死球が3つと、コントロールがよいだけにもったいない。
「2点をリードされたけれど、6回に反撃!」
「関根選手が好調維持のタイムリー2塁打でまず1点差!」
「この日も3安打猛打賞って、どうしちゃったのかしらね」
「2戦目の失敗を取り返したい思いもあっただろうね」
とにもかくにも打ちまくる関根。
「さらにその後、満塁のチャンスで楠本が逆転タイムリー!」
「さすが、代打で頼りになります!」
「その前、無死満塁で大和がアウトになって嫌な雰囲気だけに、助かったわよね」
「本当はもう一押ししたかったんだけどね」
度会が完全に止められて5の0。
まあ、ルーキーだけにそれを責めても致し方ないが。
「とはいえ開幕2戦以降は止まっちゃってるからね。次のカード以降でどうするかね」
「もう少し見るか、好調の関根選手を1番にもってきて、楽な打順にするか」
「別に変更することは悪くないというか、状況に応じて変えるのは良いことだし」
「悩みどころだよね」
現状、オースティンは1試合1本くらいは出ている。
この試合で牧が2安打、宮崎が3安打とやや状態を戻し。
明らかに打てていないのが1番の度会と3番の佐野で、ここで打線が分断される。
佐野は実績を考慮してもうしばらく3番でみるかもしれないが、1番はどうするか。
「度会もオープン戦の結果で開幕1番ゲットしたのは間違いないわけで。とはいえプロ、開幕したらさすがにそううまくはいかないわよね」
「対策をたてられた感じかな。ここからまたどう対応していくか、だね」
「そこは石上も同様なわけでね」
「ルーキーが挑む壁です」
なお、救援陣は苦しみながらも1点リードを守り抜いた。
徐々に状態があげられると良いが。
「さ、次は戻って東京ドームで巨人の強力な表ローテとの対戦!」
「やっぱりカード頭だよね」
「東に今度こそピリッとした投球を期待したいわ」
「相手は戸郷投手、ロースコアかな」
東がどんな投球をするか。
打線をどう変えてくるか、あるいは変えないのか。
その辺注目していきたいです。