2024年4月13日 ヤクルト戦
結果:横浜2-5ヤクルト
敢闘選手賞:石上
「カード勝ち越しはお預けか」
結乃が肩を落とす。
「いい感じで序盤に点を取れたんだけどね」
理衣も残念そうである。
久しぶりに先取点を取り、優位にゲームを運べていたのだが。
中盤に一気に逆転されての敗戦。
「問題は2回、石上のタイムリーで先制したあとの桑原の打球よね」
「スローで見ると完全にワンバウンドしているんだけどね」
「審判からは見えない角度だったのかしらね。さすがにあれで石上を攻めるのは酷だけど、あれで流れがね」
「それでも4回にはまた石上選手の2ベースでチャンスを広げ、追加点も取れたんだけどね」
5回を終えて2-0
あと1イニング抑えられれば、というところではあったのだが。
「5回まで無失点と好投していたケイが捕まり1失点」
「さらに救援で出た上茶谷選手が逆転の走者一掃ツーベースを打たれちゃいました」
「まあ、毎回抑えられるわけじゃないけれど、悔しいわね」
「この悔しさを次の試合に!」
それでも最後は松本が2イニングを投げてくれたので、余計な投手を起用せずには済んだ。
「今日の敗因の一つはあれよね、2番山本とかやったこと」
「あぁ」
「打撃好調だから、ってのはあったのかもだけど、あくまで下位打線で機能していたものだからね」
「しかも捕手としての仕事もあるしね」
まだ完全にレギュラーを掴んだわけでもない、1シーズンフルで活躍した経験があるわけでもない山本。
ただでさえ捕手という負担の大きいポジション。
それなら石上のままでいってほしかった。
前の試合、ヒットを打てなかったとはいえ勝っているのだから。
「もう、余計な奇策とか成功しないのは昨年まででわかっているでしょうに!」
「いや、まあ、色々と根拠や考えはあったんだろうけれど」
「データが全てじゃないんだから、今までやったことない打順に入れたりしないの!」
「ま、まあね・・・」
さすがにもうしないとは思うが。
「とにかく勝ち越し、そして日曜日に勝って!」
「大貫投手、今度こそ3度目の正直で今シーズン初勝利を! 今までも悪いわけじゃなかったしね」
「相手はヤフーレ? 今季2戦2勝の新外国人か、やな感じね」
「負けずにいきましょう!」