「開幕して各チームと一巡したわね!」
結乃が頷きながら言う。
「とりあえず簡単に振り返ってみる?」
理衣も言う。
14試合を消化して7勝7敗の勝率5割で3位。
得点 : 36(4位タイ)
失点 : 51(6位)
本塁打: 3(5位)
盗塁 : 8(2位)
打率 :.248(2位)
防御率:2.83(6位)
「うーん、なんともパッとしないわね!」
「失点、防御率はヤクルトさんとの3戦目で一気に落ちたのかな?」
「まあ、そうね。打率、盗塁はリーグ2位だけど、本塁打が出なくて得点は多くない、と」
「確かに微妙だね」
やはり得点効率の悪さは否めない。
昨年までは長打である程度補っているところもあったが、今シーズンはその長打も全然出ていない。
飛ばないボールで全般的に本塁打が少ないというのはるが。
また、盗塁数が増え、それが得点にも繋がってきているという良くなっている面もある。
「今年は開幕スタートに成功して貯金4までいったけれど、巨人との3戦目から流れも変わって負けが重なって五割まで戻っちゃったのよね」
「出だしはよかったんだけどね」
「今までは連敗スタートで、そこから盛り返してなんとか5割にって感じだったのが逆になっているわよね」
「確かにね、どっちが良い物か」
開幕スタートに成功したほうが良いと思うが、そこから落ちた分だけ残念でもある。
「エラー、記録に残らないミス、そういうのもまだまだ多いしね」
「若い選手も多いしね」
「度会、石上、井上と、ルーキー3人スタメンとかもやったしね」
「松尾選手なんかもスタメンで出て、どんどん若い選手が出てきているね!」
しかし当然ながらバランス的なものは微妙になり、ノれば良いけれど、うまくいかないときは立て直せなかったり。
サポートすべき中軸の中心選手、特に佐野や牧に結果が出ていないだけに、フォローが出来ていないか。
「そして先発ローテは東以外はやっぱり安定せず。っていうか、大貫は好投しているんだけど打線援護なく3連敗は可哀想だけど」
「中継ぎ、リリーフは運用を頑張って、まだブルペン陣で負けがついていないね」
「そこも徳山、松本が新戦力として頑張ってくれているの大きいわね」
「良いところも色々出ています!」
とはいえ、チーム状況が下降線なのは確か。
ここで一度、踏ん張りたい。
「先発は不安定とはいえ、全然ダメってわけでもないのよね。ただ打線の援護がないから持ちこたえられなくて失点しちゃうのよね」
「もう少し点が取れていれば、楽に投げられていたかもってのはあるかもね」
「打線に関しては、良い打順と作戦を立ててくれることを願うしかないわ」
「あとは進塁打とか、そういうのもね」
やるべきことをきっちりと。
地に足を付けていきましょう。
追い風として、良いニュースも入ってきましたからね!