「さあ、酷い流れで交流戦に入るけれど、切り替えるわよ!」
何事もなかったかのような顔で言う結乃。
「毎年大事な交流戦です!」
理衣も気合を入れる。
2023年は突出した成績ではなかったが交流戦で初の優勝を果たした。
2024年も優勝、連覇を目指しましょう。
「それくらいの目標と気合をもって臨まないと、大きく負け越して終わっちゃうわよ!」
「本当に、ここ大事だよね」
「目標は13勝5敗くらいね」
「いきなり高い!」
「まあ、全カード勝ち越しで12勝6敗にしましょうか」
「でもそれくらいの気持ちで臨みましょう!
とはいえ、チーム状況はお世辞にも良いとは言えない。
ランナーは出しても決定力がなく。
決定力がないのに、何も作戦もなく打たせるだけで結局は進塁もできず終わり、なんてことが多々。
「結局、一軍二軍の入れ替えもなかったからね」
「二軍で好調の選手もいるのにね」
「梶原はやっぱり二軍では成績を残すし、度会、井上、石上のルーキートリオも躍動。大田もこのところ調子をあげてきているわね」
「それでも上げないのは、二軍の判断か、一軍が今はまだ不要と判断しているのか」
個人的には内野手の柴田、京田、林、といったところは誰かと入れ替えしても良いと思うのだが。
ルーキーの石上や、西巻あたりにまた少しチャンスを与えてもという気もする。
何より柴田、京田、林はいずれも打撃面でかなり期待が薄い。柴田は打席数少ないとはいえ打率.000である。
「まー、京田は経験値からみせる守備とファーストもできるってのもあるけれどね。やっぱ左の代打で戸柱の次は京田ではキツイわよね」
「良い打撃を見せてくれた試合もあったんだけどね」
「単発じゃあねぇ。果たして交流戦ではセカンドを誰にするつもりなのかしらね」
「悩みどころだねぇ」
首脳陣はまだ林を期待して起用するつもりなのか。
他の選択肢が少なすぎて泣きそうである。
「森がセカンドもできるようになっているから、森をセカンドにしてショートに誰かってのもあるけれどね」
「森選手はやっぱりあの足と肩は魅力だよね。守備でも貢献度は随分と高くなってきていると思うよ」
「まだまだ甘いところもあるけれど、それを補うものがあるのも事実よね。やっぱショートで育てて欲しいわ」
「あとはオースティン選手がきちんと出場できるか、だね」
交流戦の打順(DH)を考えてみる。
これは、希望的な打順である。
1.蛯名(右)
2.桑原(中)
3.筒香(左)
4.オースティン(DH)
5.宮崎(三)
6.佐野(一)
7.山本(捕)
8.西浦(遊)
9.森(二)
「思い切って西浦をいれてみたわ! せっかく一軍登録しても起用しないからね、うちの首脳陣は!」
「それは首脳陣批判では・・・」
「森は9番で気楽に、でもここで出塁すれば上位にまわっていく、裏の一番よ!」
「はぁ・・・」
「あと4番は無事ならTAでいいでしょ! ねえ!?」
「ねえ、っていわれてもねぇ」
個人的には、
1.蛯名(右)
2.桑原(中)
3.筒香(左)
4.オースティン(DH)
5.宮崎(三)
6.佐野(一)
7.山本(捕)
8.石上(遊)
9.森(二)
※守備位置は森⇔石上どちらかで
「本当はこういきたいところだけどねぇ。度会は守備を鍛えるためまだ二軍で出場でいいわ」
「偉そうだね!」
「妄想はファンの肥しよ!」
「意味不明だけど、交流戦、頑張りましょう!」
初戦は雨天中止でしょうか?