「2024シーズンもあっという間に前半戦終了!」
結乃が腕組みをして言う。
「いやー、大変でしたね」
理衣が思いを込めて言う。
最後、酷暑の神宮で疲弊の溜まった中継ぎ陣が粉砕されてしまったが。
まあ、それでも簡単に前半戦を振り返ってみましょう。
勝敗:45勝42敗1分(3位)
得点:308(1位)
失点:301(5位)
本塁打:61(1位)
盗塁:45(1位タイ)
打率:.254(1位)
防御率:3.00(5位)
失策:59(5位タイ)
「いやー、見事に打撃特化ね!」
「打撃指標はリーグトップ、だけど投手、守備関連はリーグ最下位レベル」
「それだから順位的には3位と、まあマシなほうよね」
「投手が弱いと、打撃が軒並みトップクラスでも最下位とか普通にありうるもんね」
正直にいえば、よくこの位置で頑張っているなというところ。
今永、バウアーがいなくなるのは開幕前からわかっていた。
そのために補強したジャクソン、ケイは頑張ってくれて穴を埋めてくれている。
しかし、JB、山崎、伊勢、上茶谷と、2023年のブルペンを支えてくれた面々が悉く離脱し森原一人になることは想定外だった。
「誰か欠けても誰かはいるでしょうって思っていたもんね」
「入江投手も復帰できていないしね」
「今の野球は後半の投手の役割が重要なところ、森原一枚でよくまあ粘っているわよ」
「若手の皆が頑張ってくれています!」
坂本、中川、京山、徳山。
いずれも一軍の主力中継ぎの立ち位置で奮闘するのは今季が初。
徳山に至っては一軍登板が初。
「坂本、中川、京山はビハインド要員として投げていたりはしたけれど、勝ちゲームを担う立場をずっと続けるのは初めてだしね」
「プレッシャーとか、準備とか、色々あるよね」
「とはいえ後半戦は夏場、慣れていない中継ぎの疲労で更にパフォーマンスが落ちることが予想されるから」
「実績組の皆さん、戻ってきてー!」
本当に崩壊する可能性あるからね。
「一方で打線は頑張っているわねー」
「なんといってもオースティン選手が一度離脱したけれどそれ以降は出続けているのが大きい!」
「やっぱり出場するとモノが違うわよね」
「今後も怪我しないよう、うまく起用してください」
更に外野では蛯名が結果を残し、蛯名が肉離れで抹消されたら梶原がブレイク。
「度会も波が大きいけれど打撃が良いモノあるし、蛯名が一軍戻ってきたらうまいこと使い分けたいわね」
「誰を起用するか悩むくらい、みんな活躍して欲しい!」
「久しぶりに新たな風が出てきたった感じだもんね」
「森選手もエラーが多いと非難されがちだけど、守備範囲の広さでアウトは稼いでいるんだよね」
投手陣も野手も、久しぶりに新しいメンバーを起用しながら戦っている感じがあり、それはよい。
そんな中で勝率も5割を上回り3位につけているのは、頑張っている。
ただ、どうしても時には爆発炎上、ベイスボール炸裂が出てしまうのだが・・・
そこで見ている方は怒り心頭になり、情けなくなり、つい選手を非難してしまったりとか。
「それでも応援していくしかないのよ」
「そうそう、後半戦もチーム全員で頑張っていきましょう!」
「後半はやっぱり上位チームに勝たないとね。巨人、広島、阪神相手に借金8、中日、ヤクルトで貯金7だからね」
「最低でも上位チームとは5割以上でいかないとね」
広島は完全に投手力寄り。
巨人、阪神は投手力寄りのバランス型。
後半、夏場で投手が苦しくなるところで横浜打線が相手投手を打ち崩し、横浜中継ぎ陣で実績組がどれだけ復帰して力を出せるか。
その辺だろうか。
とりあえず暑さ対策、なんとかならんですかね。。