「後半戦の開幕はジャクソンね」
結乃がしかつめらしい顔をして言う。
「体調も戻ったようで一安心だね」
理衣も頷く。
前回の神宮ヤクルト戦は熱中症のような感じで体調不良となり途中降板となった。
もしかしたらローテとばしもあるかもと思ったが、どうやら回復して問題なく投げられるよう。
「横浜も暑いからね、本当にケアしながら投げて欲しいわね」
「とはいっても難しいけれどね」
「ここ数年の夏は、外で野球やる暑さじゃないわよね」
「見ている方も大変なのにね・・・」
そして投手以上に心配なのが、オールスターで負傷したオースティン。
幸い、骨折とかはしていないらしいので、大きな問題ではなさそうにも思えるが。
「それでも心配だし、顔だしね。無理せずきっちり治して欲しいわね」
「中途半端な状態で出場して悪化させたり、打撃を崩しても嫌だしね」
「それとは別でちょうどフォードも一軍昇格みたいだし、最初のカード、巨人戦はフォードでいくかもね」
「 見極めるなら今のうちに、ってのもあるだろうしね」
巨人の先発は赤星。
今シーズンはまだ勝ち星がないだけに、逆に相手をするのが怖い。
「巨人戦は相性悪いけれど、オールスターで山崎、戸郷が投げてこのカードにくるか微妙なところだから、勝ちたいわね」
「火曜に投げた山崎投手が中4日なら日曜に投げられるけれど・・・」
「あえて無理するとは思えないしね。流れ通りなら、赤星、グリフィン、菅野、よね」
「それはそれで厳しい相手だね・・・」
やはり、初戦で勝てないとその後は厳しい。
打線が好調とはいえ、好投手が相手となるとそう簡単に打てるものでもない。
「夏場で経験の少ない若手中継ぎ陣の不安もあるし」
「それでもチームでフォローしあっていくしかありません」
「今週来週くらいは耐えて、誰か戻ってきてくれるといいんだけど」
「ファームで調整している実績組の人たちがきっと助けてくれるはず!」
ここからは本当にそういう力が必要になるはず。
頼みますよ。