2024年8月3日 阪神戦
結果：横浜１０－４阪神
敢闘選手賞：オースティン、佐野
「やっぱりオースティンありき、って感じね」
結乃が頷きながら言う。
「本当に頼りになります！」
理衣が拳を握りしめて言う。
初回、いきなり阪神から２ＨＲを浴びて３点のビハインド。
９連敗中ということもあり、今日も駄目かと思わせる立ち上がり。
それを救ったのはやっぱりオースティンだった。
「１回裏、いきなりの同点３ラン！」
「一気に試合を振り出しに戻しました！」
「これでまた雰囲気も変わったしね」
「吉野投手も２－４回は踏ん張りました！」
ランナーを出して苦しみながらも、どうにか初回の３失点で交代する。
「だけどこのところ好調のウィックが失点してまた勝ち越され・・・」
「それでもやっぱりオースティン選手！」
「今度は打った瞬間とわかる、レフトスタンド冗談につきささる同点アーチ！」
「本当に、欲しいところでうってくれます！」
これでまた流れも変わる。
ハマスタ阪神戦だが山崎が７回をきっちり抑える。
「７回裏、ついに佐野が勝ち越しのタイムリー！」
「待っていました！」
「しかしここで安心できないのがこのチーム。神宮では佐野の２ランで勝ち越した後に３点とられてサヨナラ負けしたからね」
「それでも今はＪＢ投手がいます！」
復帰したＪＢが８回をきっちり抑えると。
８回の裏には相手の守備のミスにも乗じて一気に４点と試合を決めた。
「ここも、送りバントにスクイズ、内野安打に内野ゴロの間の得点とか、派手さはないけれど点を取れたわね」
「こういう野球もできるんです！」
「牧も最後とはいえ、とりあえずタイムリーが出てすこしは気が楽になればいいけれど」
「あとはここぞという時に打ってくれればね」
どうにかこうにか連敗を９で止めた。
「次は連勝よ！ ケイがこのところ連続で崩れているけれど、立て直して欲しいわね」
「相手は西投手、また難敵だけど、チーム全体で攻略しましょう！」
９つ連敗しているのだから、一つ勝っただけでは全然足りない。
勝ち越しましょう。
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