2024年9月5日 広島戦
結果:横浜4-3広島
敢闘選手賞:全員
「よし、なんとか勝利して3タテよ!」
結乃が息を吐き出して言う。
「いやー、勝ちは勝ちだね」
理衣も胸をなでおろす。
ここまでくると、結果が重要。
勝ちは勝ち。
「まあ、よく勝てたって感じだけど、今のチーム状況の差が出た感じかしらね」
「安打数は10本と7本だもんね」
「その7本のうち6本が、点を取ったイニングに集中しているからね」
「ここぞで打てた、ってことだね」
いつもはヒットを打っても点が取れないのに。
こういう試合もあるわけである。
「とはいえ11回、同点に追いついてなお無死満塁で大和、京田があっさりアウトで2死になったのはいただけないわね」
「大和さん、今季は得点圏で打てないもんね」
「よくこの場面で起用したわよね。まあ、佐野、オースティン、宮崎の全員に代走出しちゃったから、そうなるとってとこなんでしょうけれど」
「この回で決めないと流れ的にもきつかったもんね」
12回表はハマスタ広島戦で良いイメージのない山崎くらいしか投げられない。
野手も主力は引っ込めてしまったし。
「最後は伊藤光が落ち着いて四球を選んでくれたわね。まあ、相手もストライクが入るかどうかって感じだったし」
「それでも冷静に見極めてくれました!」
「四球を選んだのに、あの格好いい決めポーズだもんね」
「さすがです光さん!」
打線は床田にやはり苦戦しつつもなんとか2点をもぎとった。
ケイも好投して6回まで無失点だったが。
やはり中継ぎの弱さが露呈した試合でもあった。
「7、8回で二失点。特に伊勢は1アウトもとれず失点して何のために出てきたのか」
「なかなかきついよね」
「JBも死球が無駄よね」
「それでもトータル3失点だからね」
延長では佐々木も失点したが、もうこの辺は仕方ない。
それでも残ったピンチを坂本が切り抜けてくれたので、裏に繋がった。
「これで3連勝、優勝に首の皮一枚繋がった状態ね」
「そして次は一日あけて、かわって首位にたった巨人戦!」
「そこまで連勝してようやく、だからね。でもここがきっついのよね。菅野がくるでしょ。あとは誰? 井上とか?」
「苦手な投手が多いもんね」
こちらは東、ジャクソン、ケイの3本を使ってしまった。あと投げるとなると大貫、石田か。厳しい戦いである。
それでもチームとしては勝ち続けるしかない。
まずは一日休んで、全力で挑みましょう!