2024年9月11日 阪神戦
結果:横浜4-3阪神
敢闘選手賞:桑原
「なんとか2戦目は勝利ね」
結乃が息を吐き出して言う。
「接戦を制しました!」
理衣が拍手する。
初戦をエース東で落とし、絶対に負けられない2戦目。
リードするも6回に追いつかれて嫌な流れになったところ。
負傷した梶原のかわりに出場した桑原が値千金の勝ち越しHRで勝利した。
「梶原が当たって勢いをつけていただけに、いないのはきついけれど」
「出場する選手がカバーすればよいのです! 桑原選手だってまだまだ衰えているわけじゃないしね」
「こういう時に試合に出て結果を残すことが大事よね」
「良い働きをしてくれました!」
この日はまた打順も変えてきた。
梶原がいないということで、オースティンの前にランナーをためるため牧を2番に持ってきた。
「蛯名もこのところあたっていないし、あたってる選手を前に詰めるという作戦ね」
「もうなりふり構っていられないもんね」
「その牧2番があたって、牧は4年連続20号とタイムリーで2打点」
「きっちり仕事をしてくれました!」
阪神投手陣相手にそうは点を取れない。
相手のミスにもつけこんで内野ゴロでの得点もできた。
6安打で4点と、珍しく効率の良い攻撃だった。
「久しぶりにスタメン出場の筒香も4打席4三振でいいところなしだし、外野がきついわね」
「梶原選手は足があってパンチ力あって、のっていたからね」
「やっぱ1、2番が良いからクリーンナップがいきるし、山本、京田の下位打線もいきたんだけどね」
「でも、全員で頑張るしかないからね」
先発のジャクソンは5回までは良かったが、6回に一気につかまった。
「それでも山崎がどうにか同点止まりで踏ん張ったのは良かったわね」
「勝ち越しを許さなかったのは大事!」
「今の序列はそこだからね。そこで積み重ねるしかないわ」
「その後はウィック投手、JB投手、森原投手と繋いで逃げ切り!」
ここにきてウィックの存在感も高まってきた。
安定感ではどうしても打たれる時もあるが、今は頼りになる存在であることにかわりない。
「絶対的なセットアッパー、守護神はいないから、とにかくリードを守り切ることをね」
「ブルペン陣も全員でカバーです!」
巨人が状態の悪い広島に連勝して首位は近づかないが。
それでも1つ勝利してなんとか繋ぐ。残り巨人戦が多く残っているだけに、一つでも離されずにいきたい。
「3戦目はケイと大竹。大竹も今シーズンはそこまで良くないからね、なんとか打ち崩したいわ」
「とはいえ、こちらも打線は梶原選手を欠いて、勢いも少し落ちた感じだしね」
「なんだかんだ先発よね。たのむわよケイ!」
「このところ好投しても勝ちがつかないし、久しぶりの勝ち星を!」
まずは6回2失点を。
そうすれば、結果はついてくると思います。