2024年10月31日 ソフトバンク戦
結果:横浜7-0ソフトバンク
敢闘選手賞:ジャクソン、牧
「よーっし、3連勝!」
結乃が拳を突き上げる。
「これで3勝2敗ので王手です!」
理衣は両の拳を高々とあげる。
東、ケイに続き、中4日で投入したジャクソンがこれまた7回無失点の好投。
中継ぎも点を許さず連夜の完封リレーである。
「いやー、ジャクソンが見事、初戦のリベンジをしてくれたわね!」
「ケイ投手の姿を見て発奮したかな? 同じく7回無失点! 8奪三振!」
「ジャクソンも初回を三者三振、3回まで6奪三振、7回被安打3で四死球3つと、ケイと同じような感じね」
「2回に連打でピンチ、7回も2つの四死球でピンチだったけれど、下位打線だったこともあってきちんと抑えてくれたね」
ケイとは反対にしり上がり。
4回以降は四死球はあったがノーヒットに抑え込んだ。
「それも、打線の援護もあって中盤から楽になったわよね」
「1回、2回とチャンスを作りながら点にならず嫌な展開」
「2回までで5残塁。3回も1死1、2塁も宮崎三振で2死。この回も無得点だと嫌な雰囲気になりそうだっわよね」
「攻めているのに点が取れないと、えてして逆にあっさり失点したりするもんね」
その重苦しい状況を打破したのが筒香の先制タイムリー。
「追い込まれていたけれど、しぶとく打ったわね。やっぱり球速がこれくらいの投手ならなんとかなるわね」
「この1点で、雰囲気も変わった感じかな」
「とはいえその後も満塁で無得点、1点とったものの3回まで8残塁だからね」
「でも、その嫌な雰囲気を吹き飛ばしたのが4回、牧選手の3ラン!」
「これは完全に流れもあったわよね」
先頭の桑原が内野安打。
梶原の打席でエンドランをかけたところでこれまた内野安打。
2本のラッキーな内野安打が続いて、投手が落ち着かないうちに牧が3ランを放った。
「内角の球をうまいこと打ったわね」
「シリーズここまで抑え込まれていた牧選手が打ったのも大きいね」
「気分も全然違うでしょうね」
「残りの試合に向けても大きいです!」
4点とはいえまだ序盤なので何が起こるか分からない。
しかしジャクソンが完全に封じてくれ、さらに9回はダメ押しの3点を追加して勝負あり。
「宮崎は相変わらず打ててないけれど、他でカバーできているのがいいわね」
「全員が打てるわけじゃないもんね」
「それでも先発全員安打、森、梶原が毎試合1本打ってくれているのはポジよね」
「成長しています!」
これで3勝2敗、王手をかけたわけだが、はっきり言って、これでようやく五分五分近くに戻した感じである。
「何せ6戦、7戦は有原、モイネロが中6日の万全で待ち受けているからね」
「1、2戦はやられているもんね」
「それに対してこちらは先発が不在!」
「果たして誰を先発にするのかな?」
他に、TAが怪我で守備につけなければスタメンから外れる。
ホームが苦手で勝率が悪い。
「仮に土曜が雨天中止として、6戦に誰をもってくるか。東、ケイが中4でいけるけれど東は怪我あけだし」
「無理はさせたくないよね」
「6戦目は濱口とかブルペンデーで凌いで、最終戦までいったら中5日で東、というのが一番の考えかしらね」
「まあ、ねぇ」
脚の怪我がなければ中4日もあるかもしれないが。
「いずれにしても、王手かけたとはいえ有利な状況ではないからね、全てを注いでいかないと勝てないわよ!」
「王者、ソフトバンクさんも1日あけて気合を入れなおしてくるだろうしね」
「そこに勝たないと日本一はないからね!」
「私たちも最後まで全力でいきます!」
外弁慶シリーズなら、最後の2戦がホームというのもよろしくないけれど。
ここまできたらやるしかありません!