2024年振り返り #6 ポストシーズンで成長著しく2025年に更に期待したくなる! 森 敬斗
「CSから日本シリーズで成長著しい森ね」
結乃が鷹揚に頷きながら言う。
「期待の持てる姿を見せてくれたね!」
理衣も嬉しそうに手を叩く。
ドラフト1位で入団し期待されたが、その期待になかなか応えられなかった。
2024年シーズン終盤、ようやくファンが期待するような姿を見せ始めてくれた。
#6 森 敬斗
出場試合 : 71
打数 : 187
打率 :.251
出塁率 :.295
安打数 : 47
HR : 0
打点 : 5
得点 : 16
盗塁 : 8
OPS :.621
「打撃の内容がよくなったわよね」
「打席での粘りが出てきたよね!」
「簡単に三振しなくなってファウルで粘れるようになって、そこから四球とかも」
「この姿を待っていました!」
今までは打席でなかなか期待が持てなかった。
一軍に上がってきた直後は良くても、すぐに打てなくなって三振を量産するように。
それが随分と変わったのは、やはり石井コーチとの練習の積み重ねが実を結んできたのか。
「早いカウントから積極的にも打ちつつ、追い込まれてからも粘れるようにとか、どーしちゃったのって感じだけど」
「下位の打順でプレッシャー少なくやれているのは大きいかもね」
「本来ならトップバッターとかなってほしいタイプだけど、今はまだ楽に打たせて成長させている段階ね」
「このまま力を付ければ上位でも、ってね」
走塁面でも良いところを見せている。
もともと脚力は十分なので、あとは判断力さえ磨ければ足は十分に武器になる。
「守備はまだまだ危なっかしいけれど、それでも守備範囲と肩の強さは魅力よね」
「森選手だからアウトにできる打球ってのもあるしね」
「守備の上手さ、堅実さは京田の方が上だけど、京田にはない魅力をもっているからね」
「シーズン終盤からポストシーズンの姿を見ると、起用したくなるよね」
とはいえ、まだレギュラーを獲得したわけではない。
オフシーズンをどう過ごし、キャンプからオープン戦でどういう姿を見せてくれるかが重要。
京田に加え、同世代のライバルたちも多くいて、油断して落ちればすぐに他の選手にとってかわられる可能性は十分にある。
「今が大事な時よ、本当に。レギュラー獲るならオフも遊ばず練習漬けにならないと」
「向こう十年はショート安泰だと思わせるくらいになって欲しいね」
「もともとはその期待で獲得しているんだからね」
「来シーズンが楽しみです!」
ファンが思い描いていた森敬斗になってきた。
それをさらに超えるような選手になって欲しいですね。