「2024年ドラフト選手の入団発表会が行われたわね」
結乃が足を組んで言う。
「いよいよ、っていう感じだね」
理衣も頬をほころばせる。
今まではファンフェスの中でお披露目をしているところもあったが、今年はそれもなし。
まあ、それはそれで良いだろう。
「支配下6人、育成3人、全員が入団してくれたわね」
「ありがたいことだね。育成の選手はなんとか支配下に入れるといいけれど」
「背番号はなんとなく想定通りって感じね」
「みんな、その背番号を自分のモノにしてほしいね」
ドラフト1位・竹田祐投手「12」
ドラフト2位・篠木健太郎投手「30」
ドラフト3位・加藤響内野手「37」
ドラフト4位・若松尚輝投手「39」
ドラフト5位・田内真翔内野手「56」
ドラフト6位・坂口翔颯投手「46」
育成ドラフト1位・小針大輝外野手「155」
育成ドラフト2位・吉岡暖投手「111」
育成ドラフト3位・金渕光希投手「103」
「期待の投手は十番台だけど、今空いているのが12番だけだからね」
「野手だと一桁台だけど、今空いているのは9番と0番くらい、でも1、2位指名で野手はいなかったしね」
「その辺は誰かがいずれ、つけるにふさわしい選手が出てきたらね」
「はやくグラウンドで見たいね!」
「更に6位の坂口がTJ手術を受けるって」
「もともと手術も見込んだ上の指名だってね」
「中途半端にやるより、最初に手術してしまった方が確かに良いのかもね」
「焦らず治して欲しいね」
2025年の登板はなし、2026年も分からないから、勝負は三年目か。
いずれにしてもドラフトの結果が分かるのは数年後。
願わくは、できるだけ多くの選手が残って主力となっていますように。