2024年振り返り #31 守備固めでチームに貢献、この位置を維持し続けるのか? 柴田竜拓
「守備固めの柴田ね」
結乃がはっきりという。
「そういう選手も必要だよ」
理衣がフォローするように言う。
スタメン起用はほぼなく、代走からの守備固め、守備固めが殆ど。
試合数に比した打数がそれを示している。
#31 柴田 竜拓
出場試合 : 82
打数 : 23
打率 :.261
出塁率 :.370
安打数 : 6
HR : 0
打点 : 2
得点 : 4
盗塁 : 1
OPS :.631
「もちろんチームとして守備固めの必要性はわかるけれどね」
「セカンド、ショート、サードを高いレベルで守れる選手は貴重だよね」
「重要なところでエラーもあったけれど、守備固めだからこそ高いレベルを求めちゃうのよね」
「本人もそこは意識があるだろうけれど」
守備が上手いのは確かだが、ここぞというところでやらかしのイメージが強いのも事実。
今シーズンもそういうところあり、そのイメージ払しょくには至らなかった。
「内野のメンバーを見ると、今の立ち位置を若手に譲らないようにするのが現実的よね」
「本人的にはスタメン、レギュラーを目指すんだろうけれど」
「そりゃそうよ、その気持ちがなくなったらね。その気持ちがあるからこそ、一軍にいられるのもあるでしょうし」
「最初から守備固めを目指しちゃ、ね」
しかし牧、宮崎、そして森が成長してきて、打撃と足で非凡なところのない柴田はどうしても守備メインでの起用にならざるを得ない。
「打撃があがらないとスタメン難しいだろうけれど、今更打撃が凄く向上するとも思えないしね」
「長打を打てるタイプでもないしね」
「守備の確実性を高め、打撃ではいやらしさ、出塁率をあげられれば、ね」
「打席数は少ないけれど、出塁率は良いね」
打撃が弱い分、相手投手もゾーンで勝負してくるだろうから、そんな中で四球を選べれば強くもある。
あとはバントの成功率をもっと高めれば、チームとしてバントが下手なだけに需要は高くなる。
「一年間一軍にいるなら、それはチームとして必要な戦力と認められているってことだからね」
「そこは胸を張っていいよね」
「それでも1ランク上を目指して欲しいわね」
セカンドの守備に関しては正直、一番信頼できる部分がある。
試合終盤、牧をファーストにまわしてセカンドに柴田、の方が安心する。
そういう存在になってほしい。