2024年振り返り #44 開幕一軍も悔しい結果。森と切磋琢磨してほしい 石上泰輝
「ルーキーで開幕一軍を掴んだ石上ね」
結乃がかみしめるように言う。
「オープン戦で結果を出したもんね。でも、プロの壁はなかなか高かった!」
理衣が悔しそうに言う。
打力、走力で結果を出して掴んだ一軍。
しかし、流石にそう簡単にはいかなかった。
#44 石上 泰輝
出場試合 : 26
打数 : 71
打率 :.183
出塁率 :.247
安打数 : 13
HR : 0
打点 : 3
得点 : 3
盗塁 : 2
OPS :.486
「数字が物語っているわよね」
「オープン戦で打っても、ってやつだね」
「プロの壁は高く、二軍でも苦戦しているからね」
「それでも、ポテンシャルは見せてくれたと思うけれどね」
二軍でも打率は2割前半。
同じルーキーの井上が二軍で3割を打っていることを考えると、やはりまだまだ打撃面でも粗い。
「まあ、完全に即戦力というわけでもないでしょうしね」
「本人としては大卒、即戦力の気持ちで入っただろうけれどね」
「大卒だとまずは2、3年目までにどれだけ結果が出せるかよね」
「大卒野手で牧選手みたいに結果を出せる方が奇跡的だからね」
守備、打撃、走塁、まだまだレベルアップが必要。
「逆に開幕二軍だった森がシーズン後半に良い姿を見せて、今度は追いかける立場よね」
「同学年としてお互いにライバル意識をもっているみたいだね」
「そりゃそうでしょ、ポジションは一つなわけで、そこを同い年だからね」
「さらにドラフトでは加藤選手を獲得、同世代ライバルばかりです!」
遊撃は課題のポジションであるし、遊撃が出来れば他のポジションにも回しやすい。
だからこそ、多くの選手を獲得して競わせているところでもある。
石上としても二年目とはいえ余裕があるわけではない。
「何で売るかだけど、やっぱりまずは打撃でしょうね」
「小柄だけどパンチ力はあって、フレッシュオールスターでもホームラン打っていたもんね」
「そして走塁センスもありそうだし、守備力は地道につけるしかないわね」
「ショートは柴田選手、京田選手もいるし、一軍を目指すだけでも大変だ」
だが、そこを勝ち抜かなければプロでは生きていけない。
気張っていきましょう!