2024年振り返り #58 異質なロマン枠が遂に開花?目指せ新たなスター 梶原昂希
「シーズン後半に一気に出てきた梶原ね」
結乃が分かったように言う。
「本当、新たなスターが誕生するかもしれません!」
理衣も嬉しそうに言う。
ドラフト6位で獲得したロマン枠。
ハマのギータ、なんて期待もされたが、その期待の先が見えてきた2024年だった。
#58 梶原昂希
出場試合 : 91
打数 : 339
打率 :.292
出塁率 :.314
安打数 : 99
HR : 4
打点 : 30
得点 : 49
盗塁 : 16
OPS :.707
「とにかく、色々とおかしいと言われる選手よね」
「またそれ言い方・・・」
「ボール球のスイング率が高く、三振が多いけど、2024年はヒットも多く打てたという」
「打率と出塁率があんまり変わらないもんね」
何せ351打席に立って、四球がわずかに7である。
申告敬遠が3つあるわけで、実際にとった四球は4つ。
それでもOPSは.700を超え、長打率はオースティン、牧、宮崎、筒香に次ぐ。
色々と異質なわけであるが、それが梶原の特徴でもある。
「今ではヒットにならなかったけれど、それがヒットになったことで数字が良くなったのよね」
「三振の多さは変わらない、と」
「落としておけば振って三振、みたいなところがあったんだけど。いや、それは今も同じかもだけど」
「足が速いから二塁打、三塁打が多く打てているのが良いよね」
盗塁も16でチームトップで、成功率も高い。
「粗も多いけれど、本当にロマンあるわよねぇ」
「現状だとトップバッター向きじゃないのかもだけど、出塁すると大きいよね」
「出塁率が高くなると強いんだけど、四球狙うと良いところが消えるでしょうし、難しいバッターよね」
「そういう選手の多いチームだよね、基本的に・・・」
得点圏に強いわけでもないので、やはり自由に打てる1番か7番あたりが適しているのだろう。
足を考えると一番に置いて、強力打線で返したいところ。
「まあ、まだ一年だけで2025年が重要な年、立場だってまだまだ分からないからね」
「蛯名選手に度会選手、ライバルだって沢山います」
「センターの守備力上げて欲しいわよね」
「守備範囲はあるわけだから、予測とか確実性とか、そういうところかなぁ」
夏場から日本シリーズまで非常に大きな存在だった。
熾烈な外野手争い、2024年の経験を活かして勝ち抜けるか、ですね。