2024年振り返り #64 中継ぎで力を発揮。故障を治して2025年に再勝負! 中川虎大
「右肘のクリーニング手術を受けた中川ね」
結乃が右ひじをさすりながら言う。
「万全にしてもらいたいね」
理衣が頷きいう。
チーム森原の一員として中川も結果を残した。
それだけに負傷離脱は悔しいだろうが、将来を見据えてのこと。
#64 中川虎大
出場試合 : 31
投球回数 : 31.0
防御率 : 3.19
勝利 : 1
敗戦 : 3
ホールド : 10
セーブ : 0
被打率 : .236
WHIP : 1.26
奪三振 : 30
失点 : 11
「2023年に結果が出ずに苦しい立場だったけれど、頑張ってあがってきたわね」
「もともと球に力はあるもんね」
「育成あがりという立場で結果が残らないと厳しい中、森原の指導がはまったのかしらね」
「本当に森原さん、ありがとうございます!」
もちろん、チームの中継ぎ状況が苦しい中で誰かを上げないといけない、というところもあった。
だけどそこで一軍に推薦される、そして結果を残せる準備をしてきたのは中川自身。
そのところは自信をもって良いだろう。
「プロ初勝利も記録し、ホールドも二桁に達して良い状況だったけれど右ひじの故障、と」
「無理して投げ続けて取り返しがつかなくなっても困るしね」
「確立しかけた地位を離すのは怖いところだけど、こればかりは仕方ないわ」
「万全にして戻って、また地位を掴むしかないね」
同じチームでもプロは競争。
一軍の座、そして中継ぎの立場。
勝ち抜いていくしかない。
「チーム森原も全員中継ぎだし、ここもある意味競争だしね」
「もちろん、それ以外にも沢山の選手がいるしね」
「強いストレートとフォークは武器になるから、そのキレと精度、制球力よね」
「良い時は本当、撃てる気しない球を投げるからね!」
気合をいれていきましょう。