「タイトル通り、庄司と九鬼が支配下登録されたわね」
結乃が笑顔で言う。
「二人とも、おめでとうございます!」
理衣が拍手する。
庄司は2024年シーズンに二軍で活躍。
ファームの日本選手権でも先発して勝利し、早期の支配下登録がファンからも望まれていた。
「庄司はオープン戦とか打たれているけれど、そこだけじゃなくて2024年からトータルで見て判断ってことよね」
「打たれることもあるけれど、年間通して活躍していたことで評価されたのかな」
「あとはまあ、チーム事情的にそれ以外の補強が上手くいっていなかった可能性もあるけれど・・・」
「いやいや、ポジティブな方向で考えようよ!」
左の先発候補として是非、頑張って欲しい。
支配下登録されたからには一軍の先発ローテを目指して。
もちろん、今シーズンの一軍ローテはなかなか厳しいが、そう言われていた年もいつも先発不足になっていたりした。
いつでもあがれるよう準備とアピールをしてほしい。
「そして九鬼ね」
「元気良い声が響きます!」
「捕手というポジションで、伊藤、戸柱、山本、松尾がいる中だけど頑張るしかないわね」
「割って入って欲しいよね」
山本と同世代。
仲間でもあるがライバルでもある。
「出番はなかなか厳しいかもしれないけれど、それも分かって育成で入団したわけだしね」
「結果を残していくしかないね」
「そうなると、上甲がなんか少し可哀想な気もするけれど」
「そこはノーコメントで!」
いずれにしても二人とも、おめでとうございます。
と同時にあくまでスタートライン。
一軍の試合に出場して活躍してこそ。
ここからが本当の勝負です!