「いやー、ロード6連戦ではよいところと悪いところがどかっと出たわねー」
結乃が大きく息を吐き出しながら言う。
「最初は良いところが目立ったんだけどね」
理衣はなんともいえない表情を見せる。
良かったところは、昨年までは殆ど見られなかった終盤の粘り。
「ビハインドで終盤を迎えると、ほぼ勝ち目はなかったからね」
「この6連戦では終盤に追いついたり、逆転したりと、よく粘ったよね」
「それだけセットアッパーや抑えの状態が良くないってのもあるかもだけどね」
「毎年、安定した成績を残すのは大変だもんね」
勤続疲労といったものもあるだろう。
昨年、活躍したから今年もと、簡単にいくわけではない。
「そしてジャクソン、ケイの二枚は今シーズンかなり期待できそうってところね」
「良い内容だったよね!」
「何とかこの二人には長いイニングを投げてもらいたいわね」
「この二人の時に勝ち星を伸ばしたいね」
そして悪いところは先日も記載の通り、ブルペン陣と守備。
「中継ぎ、抑えの不安定さから終盤の失点がちょっとね」
「厳しいところが見られたね」
「それと守備の悪さがダブルパンチで襲う感じよね」
「だから失点も増える、と」
牧、森の二遊間。
外野も桑原がいないことが地味に影響出ている部分もある。
単純なエラー数だけじゃない部分でも、守備の甘さが見られている。
「こっちはそう簡単に直るところじゃないからね」
「中継ぎはウィック投手があがってくれば、少しは改善するかもだけどね」
「抑え問題があるからね。伊勢を抑えにすると、火消し役がいなくなるしねぇ」
「調子と、対戦相手とかを見ながら柔軟にやるしかないのかなぁ」
固定したほうが良いのは当然だが。
固定できるほどの人材がいないのが現実。
「そして選手起用。ある程度仕方ないところあるとはいえ、色々といいたくなるわよね」
「勝っていれば言われないんだろうけれどね」
「結果に繋がらず、エラーも出ているからね」
「その辺は考えもあるんだろうけれど」
そして開幕早々、バウアーとオースティンが離脱。
バウアーは短期で戻れそうだが、オースティンは不明。
「それでもやるしかないからね」
「4、5月は耐えて5割死守、そのあとから上げていきたいね」
うまくいくでしょうかね?