2025年8月1日 巨人
結果:横浜7-2巨人
敢闘選手賞:ジャクソン、山本
「とうとう山崎伊織に勝ったわ!」
結乃が久しぶりに本気で嬉しそうに言う。
「しかも打ち崩して勝ちました!」
理衣も拍手している。
この日の試合前、牧が登録抹消という激震がはしった。
そんな中で山崎との対戦ということで、嫌な雰囲気しかなかった。
そして2回表には無死満塁から無得点、その裏にはエラーから2失点と明らかに今までなら負けているパターン。
しかし5回、意地を見せた。
「2点を追う5回に一挙6点で逆転!」
「佐野選手。宮崎選手のタイムリーのあと、山本選手がついに逆転タイムリー2塁打!」
「山崎がこの日は乱調だったとはいえ、いままでは調子が悪くても点が取れていなかったからね」
「本当、この日はジャクソン投手に押し出し四球まで与えていたしね」
そしてこの試合で1000本安打を達成した桑原がダメ押しの2点タイムリー2塁打。
これでほぼ試合は決まった。
「中継ぎが弱い状況だけど、ジャクソンが7回まで投げてくれたしね」
「失点もエラー絡みで自責点はゼロです」
「この日は5回も先頭打者を出したけれど、粘り強く投げたわね」
「ホームさえ踏ませなければよい、ってね」
宮城、中川虎と、伊勢を除いて次に信頼できる投手をつぎ込んで逃げ切った。
5点差あったとはいえ、失点せずに終われたのも大きい。
「しかし、牧が不安よね」
「詳しいことがわからないね」
「牧の代わりとなると今はセカンドに林を入れるしかないでしょうね」
「攻撃力は落ちるけれど、皆でカバーしました!」
もちろん、エラーやら暴投やらミスは色々とあったが、全体で苦手の山崎に勝ったのは大きい。
「さて、この流れにのって次のケイにも援護したいわね」
「とにかく援護がなくて勝ち星からずっと遠ざかっているからね」
「しかし相手がまた苦手のグリフィンだからね」
「ここでも苦手投手を打ち崩しましょう!」
いい加減、本当にケイを勝たせなさい。