横浜DeNAベイスターズの春季キャンプについて その2
前回記事、「横浜DeNAベイスターズの春季キャンプについて その1」では、キャンプの魅力や実際の行き方について説明しました。
今回は、実際のキャンプ見学について、どういったところでどういった練習がされているのか。
また、それぞれの魅力は?
そういったことを紹介したいと思います。
メニューは以下、3.キャンプ見学 in 宜野湾 となります! (1、2は前回記事参照。4、5は次の記事参照)
1.1.春季キャンプとは?
1.2.キャンプの魅力とは?
1.3.ベイスターズの春季キャンプ地
1.4.キャンプ地、宜野湾への行き方
2.春季キャンプでの活動拠点
2.1.宿泊地(ラグナガーデンホテル)
2.2.練習地(宜野湾市立野球場)
3.キャンプ見学 in 宜野湾
3.1.一日の始まりは朝風呂から!
3.2.朝食バイキング
3.3.ホテルを出て、選手達を待ち構える!
3.4.内野スタンドからウォーミングUPを見る
3.5.多目的グラウンドで投手陣のキャッチボールを見る
3.6.サブグラウンドで投内連係を見る
3.7.ブルペンで投球練習を見る
3.8.メイングラウンドで野手の練習を見る
3.9.ダッシュ等のランニングメニューを見る
3.10.サブグラウンドの葡萄畑
3.11.メイングラウンドでの打撃練習
3.12.サブグラウンドでの足腰強化
3.13.サブグラウンドでの特守
3.14.メイングラウンドでの紅白戦、練習試合
4.まだまだある、春季キャンプの魅力
4.1.サインや写真はいつ、どこで貰えるの?
4.2.ホテルでの選手達。
5.1軍キャンプ休日は、二軍キャンプを見に行こう!
5.1.2軍キャンプはどこでやっているの?
5.2.2軍キャンプ地への行き方
5.3.2軍キャンプの練習施設
3.キャンプ見学 in 宜野湾
さて、ここからはいよいよ実際のキャンプ見学の楽しみ方。
普通に紹介するのもどうかと思い、私の一日の過ごし方をお伝えします。もちろん、これが全てではありませんが。
時間は、私が取る行動の目安時間です。
3.1.一日の始まりは朝風呂から!(6:00~)
ラグナガーデンホテルの大浴場は朝の6時から入れますので、朝風呂に行きます。
これは前日の疲れを癒すためでもあり、目を覚ますためでもあります。
朝風呂でも選手と遭遇することがあります。
でもホテル内はプライベートなので、話しかけたりはしません。ただ、気になって見てはしまいますけどね。
選手によっては、本当にガッチリしていて凄いです。
3.2.朝食バイキング(7:20~)
朝食はホテルのレストランでバイキング形式。
練習が休養日の場合、選手の中には同様にレストランで食事をする人もいます。あとGMをよく見かけます。
ロペスが食べている姿はなんか可愛かったです。
3.3.ホテルを出て、選手達を待ち構える!(8:30~)
ホテルを出て、ホテルと球場を結ぶ道路に出てみましょう。既に多くのファンが待ち構えています。
昔は練習前でもサインをお願いすると結構気安くサインしてくれる選手もいたのですが、人気が出てキャンプ見学者も増えたためか、練習前のサインは禁止になりました。
それでも、サインをしてくれる選手はいます。特に、まださほど有名ではない選手などは、サインをしても大行列ができるほどではないのでサインしてくれたりします(でも、当然ですが人によります)
サインしてくれないからといって、「ケチだ」とか「ファンサービスが悪い」とか思わないようにしましょう。
選手達には「おはようございます」と挨拶の声かけ。
同じように挨拶を返してくれる選手もいれば、頷くだけの選手、音楽を聞いていて反応を見せない選手などさまざまで、この辺も選手の性格とかが見えて面白いですよ。
3.4.内野スタンドからウォーミングUPを見る(9:30~)
練習が始まるのは10時からですが、選手たちは事前にウォーミングアップを行います。そのため内野スタンドの最前列で早めに陣取って待ち構えます。
ウォーミングアップをする時も選手によってふざけ合っていたり、一人で黙々と体を動かしていたりと、色々な姿が見られるのが楽しいです。
各自のW-UPが終了すると、トレーナーの指示に従って正式なW-UPを開始。
ダッシュなどが多いですが、ただ単純に走るするだけでなく、コーンをジグザグに跨いだりするなど色々な動きを取り入れている。順位を競ったりして、この辺でも楽しみながら練習をしているのが分かります。
3.5.多目的グラウンドで投手陣のキャッチボールを見る(10:20~)
W-UPが終了すると、野手陣はメイングラウンドに残りますが、投手陣の多くは一度室内練習場に戻ってから多目的グラウンドに行ってキャッチボールをするので、見学。ここは本当に目の前でのキャッチボールが見られます。
キャッチボールをする位置は、基本的に一番手前がベテランおよび外国人枠です。なので、三浦投手が現役時は目の前で三浦投手のキャッチボールが見られました!
キャッチボールでも性格の差が出るのか、凄く距離を開けるところまで移動する選手、逆にあまり距離を開けない選手、速い球を投げる選手、よく暴投する選手(笑)、などなど。
このキャッチボールが最も間近で見られる。
キャッチボールしているだけなのに、なんで見ていて面白いんだろう。あっという間にキャッチボールの時間は終了しちゃう。
3.6.サブグラウンドで投内連係を見る(10:45~)
キャッチボールを終えた投手陣は、大体がサブグラウンドで投内連係をします。
これは、偽投をした後にノッカーが打球を打つ。ファースト役の人が捕球し、ベースカバーに入った投手にトスをしてアウトにする。その後、ピッチャーゴロでの二塁送球、三塁送球、ホーム送球、ホームグラブトス、と順次続けていく。
動きが俊敏でフィールディングの上手い投手、ぎこちない投手が良くわかる(笑)
あと、皆声を出して練習するのですが(「オッケー!」とか、「ファースト!」とか)、声のデカい人は凄いデカい。というかうるさいくらい。
ミスをするともう一回、仲間からの野次も時にとびます。
投内連係はお気に入りの練習の一つで、地味だけどおすすめ。
3.7.ブルペンで投球練習を見る
投内連係を終えた選手は順番にブルペンに入って投球練習をします。
ただこのブルペンがやっぱり人気で、見るのがかなり厳しくなっています。何せ見られる場所が限られているので、出遅れると後ろの方からちらりと見る感じになっちゃう。
投手陣はブルペンだと結構真面目に投げています。いや、失礼な言い方に聞こえますけれど、やはり複数人で実施する投内連係とは違うんでしょうね。
ブルペンでも面白い投手はいて、投げる時に「おりゃー!」とか叫んで投げる選手もいたんですが、最近はいないかな。
高崎選手や林選手が面白かったんですが、もうチームを去ってしまわれたので悲しいです。
3.8.メイングラウンドで野手の練習を見る
午前中の練習は連携メニューを行うのが多いです。
内野手の連携。
走者を置いて、投手、捕手、内野手の連携。ランナーも何パターンかで実施したり。
挟殺プレイとか、そういうのもあります。
また、全野手が守備位置に付き、実戦形式で投手と打者が対戦しての練習もあります。どこに打球が飛ぶか分からないから、その状況にあわせた判断が求められます。
ただ、打球が飛んでこない選手は全然飛んでこないというデメリットもあります(苦笑)
これはウォームアップですが・・・・
3.9.ダッシュ等のランニングメニューを見る
意外と穴場なのがこれ。
多目的グラウンドの一画で、投手陣がダッシュなどのメニューをこなしていることがあります。
時間走(特定の時間内に往復してくるのを繰り返す)とか、ジグザグダッシュとか、色々やっています。
ラジカセで音楽を流しながらやっていたりします。
かなり間近で見ること出来るのと、選手もかなりリラックスして笑顔で話したりしているので見ていても楽しいです。
誰が走るのが特異か、あるいは苦手か、みていて良くわかります。
まあ、太めの人が苦手なのは明瞭ですが(笑)
3.10.サブグラウンドの葡萄畑
何気に春季キャンプ名物。
サブグラウンドの片隅にひっそりとある、背の低い網のかかった謎の物体。
やってくるのは投手陣。何をするかというと、この「葡萄畑」といわれる場所で、蹲踞したような姿勢で左右に転がされるボールをグラブでキャッチするというもの。
え、それだけ? と思うなかれ。
何しろ低いのである。背中をつけてはいけないルールであり、そうすると足を左右にがに股に開き、前傾姿勢でカニ歩きで左右に動かなければならない。皆もやってみよう。かなりキツイ。
20球がノルマなのだが、選手達も半分を過ぎるとひーひー言い、足取りが怪しくなる。
ガタイの大きい人は本当にキツそうで、見ていて申し訳ないが笑ってしまいそうになる。
得意なのはやはり小柄な投手。砂田とか三嶋とかは結構得意。
3.11.メイングラウンドでの打撃練習
午後の時間になると、打撃練習がメインになってくる。
バッティングピッチャーの投げる球を、野手たちが打っていく。
ただ打つだけなのではあるが、野手がどのような思いを持って打っているのかとか、今のはヒットだ、ポップフライだ、とか想像しながら見る。
また、選手によって打球が全く違うのが良くわかる。
長距離打者と、そうでない選手では本当に打球速度、飛距離、そういったものが段違いだ。
3.12.サブグラウンドでの足腰強化
サブグラウンドを使用して投手陣が足腰強化の練習メニューを行っていることがある。
サブグラウンドとはいいつつ、隅っこの方で、グラウンドの中ではない。
二人一組で一人がゴムで相手の体を後ろから引っ張っている状態でのダッシュとか。
あと、ダッシュ。ダッシュの距離がだんだん短くなっていくのだが、そのため、前に走った時よりもタイムを徐々に短くしていかなければならず、前の距離よりもタイムが短くなっていない場合は次の距離に移行できないというもの。
ストレートでクリアすると選手は嬉しそう。
他にも、ジグザグのダッシュとか、そういうのをやってたりします。
3.13.サブグラウンドでの特守
サブグラウンドは色々なことをやっていますが、これも目玉。
指名された選手がサブグラウンドで特守を行う。基本的に内野手がノックを受けることになる。
ダイビングキャッチのような無茶はしないが、それでも際どい打球を追いついて処理すると、さすがと思わせられる。
ラストはやっぱり、○○回連続ミスなしで終了、のやつ。
途中で失敗して叫ぶ選手とか、面白い。
大和選手が入団した2018年キャンプ、大和選手の特守ではここぞとばかりに人が集まりました。
ちなみにバックにずらりと見える(見えます?)行列は、サイン貰うための列です。サインも良いけど、練習も見ましょう!
うーん、こんなところかな。
他にも室内の打撃練習とかもありますけど。
3.14.メイングラウンドでの紅白戦、練習試合
キャンプも2週目くらいになると、そろそろ実戦形式が始まります。
チーム内での紅白戦、韓国野球チームや、沖縄でキャンプをしている他球団との練習試合など。
当然、開幕1軍を狙う若手などが最初の頃はよく出場します。
個人的には、試合形式よりも、上述していたような普段見られないような練習の方が見ていて楽しいです。
なので、試合形式が見たい人はキャンプ中盤から後半、試合以外の練習が見たい人はキャンプ序盤がお薦め。
特にキャンプ後半は、殆ど試合形式ばかりになります。
試合形式だと、宜野湾だけでなく他の場所に行ってしまうというデメリットもあります。
なおその場合、宜野湾に残っている数少ない選手(登板しない投手と、出場予定のない野手は主力が多い)のサインが貰いやすいですよ(笑)