2024年10月13日 阪神戦
結果:横浜10-3阪神
敢闘選手賞:ジャクソン、戸柱
「勝ったけれど素直に喜べない!!」
結乃が頭をかきむしりながら言う。
「これは、どうしたらいいのー!?」
理衣も叫ぶ。
打線が阪神投手陣を粉砕した。
しかし、その中で宮崎が負傷離脱。
打った後、一塁まで走ることも出来ず、コーチに背負われて退場した。
「診断では攣ったということで、肉離れではなかったみたいね」
「それが本当なら不幸中の幸いだね」
宮崎が5番にいるからこそ、4番のオースティンも活きるわけで。
宮崎がいなくなれば四球OKの厳しい攻めになることが見えている。
「あとは続報を待つしかないけれど、とにかく無理はしないで欲しいわね」
「まだ来シーズン以降もあるし、本当に大丈夫と診断されるまでは!」
その試合はといえば、15安打10得点の思わぬ大勝。
3戦目になれば先発が弱くなるので厳しいだけに、2戦目で勝ち切れて良かった。
「1点先制されたすぐその後、無死満塁から戸柱が走者一掃のタイムリー2塁打!」
「頼りになります、ベテラン!」
「戸柱は7回にもダメ押しの2点2塁打で、この試合5打点だしね」
「凄い!」
無死満塁、下位打線ということで戸柱が打てないと無得点の可能性も一気に高くなる。
展開的にも、またチャンスでダメかという風になりかねないところで打ってくれて助かった。
「その後に更に牧のタイムリーで3点差にしたのも大きかったわね」
「やっぱ2点差と3点差では大きく違うもんね」
「そのまま試合は動かず、次の得点がどうなるかというところで7回、フォードが代打ホームラン」
「期待されたところで期待の結果を出してくれました!」
外国人枠の関係もありずっと二軍暮らしでも腐らず、ファームの日本一にも貢献し、そしてCSに向けて調整してくれたことに感謝である。
「そこから打線は止まらず、佐野の3ラン、戸柱のタイムリーとこの回に一挙6得点で試合を決める!」
「梶原選手にもヒットが出たし、良かったよね」
「森も3安打したし、守備でも森しかできないようなファインプレーをみせてくれたわ」
「勢いがつきます!」
投げてはジャクソンが1失点で6回途中まで投げる。
「球数が多くなったのはこういう試合ではまああることなので仕方ないわね」
「きっちり試合を作ってくれました!」
「点差が出来てその後、投手を試せたのは良かったけれど、JBと上茶谷は厳しいわね」
「失点しちゃったもんね」
接戦で出すには少し怖い感じである。
「これで2連勝して1stファイナルに進出! 東がいなくて非常に厳しい状況だけどやるしかないわ」
「どういう先発、そして宮崎選手が負傷で難しい場合に誰がスタメンでいくかだね」
「それはこの後に考えるわ! 今はまだ喜んでいましょう」
「ファンは選手を信じて応援するのみです!」
まずは2日間、体を休めて。
いざ、東京ドームへ!