2025年5月16日 ヤクルト戦
結果:横浜8-6ヤクルト
敢闘選手賞:オースティン、松尾
「久しぶりに打線が投手陣を助けたわね」
結乃が頷きながら言う。
「本当、よく逆転しました!」
理衣も手を叩いて喜ぶ。
今までは貧打の攻撃を投手陣が救ってきた。
この試合では先発バウアーの調子が悪く6回6失点と崩れた中。
打線が8点を取って逆転勝利。
「オースティンにようやく1号HRが出たわね。逆転の2ラン!」
「遅すぎるけれど、これからどんどん打ってほしいね」
「やっぱオースティンが打つ、打たないじゃ全然違うからね」
「シーズン後半で打っくれれば問題なしです!」
怪我せず、状態をあげていってくれれば。
「そしてこの試合で5番に入った松尾が4安打の大暴れ!」
「しかもオースティン選手の逆転2ランに続く二者連続のHR!」
「この打撃を見ると、ベンチに置いておくのは勿体ないわよね」
「贅沢な悩みになるね」
山本と松尾、少なくとも半々くらいでは試合に出したいと思わせる。
「この試合から復帰の宮崎も2安打したしね」
「下位打線に置いて気分を楽にしているのもあるかもね」
「ベテランだし、いつまでも頼らず若手がクリーンナップ、ベテランが下位を支えるってのもありよね」
「7番に宮崎選手がいるとか嫌だよね」
そうして2点リードで迎えた9回。
故障明けの入江の連投を避けるため登板したウィックが無死満塁の大ピンチ。
「審判の判定も酷かったけれど、よく踏ん張ったわ」
「無失点で切り抜けるなんてね!」
「ウィックの無死満塁というと、昨年を思い出すけれど」
「今回は一人で乗り切りました!」
四球、四球、死球、と独り相撲的なところだったのを、自分で回収した。
「これで貯金も2として連勝を伸ばしたいところね」
「2戦目は平良投手、ここも打線の援護に期待したい!」
「ヤクルト投手陣は打ちたいけれど、高梨は今シーズン良い感じだから、どうなるかしらね」
打線がまぐれとなりませんように。