2025年6月9日 日ハム戦
結果：横浜５－４日ハム
敢闘選手賞：三森
「おおお、この勝ちは大きい！」
結乃が拳を突き上げて言う。
「今シーズン２度目のサヨナラ勝ちです！」
理衣も飛び跳ねて喜ぶ。
何せこの日、セリーグの他のチームは既にすべて勝利しており。
もし負けるとベイスターズ一人負けという状況になるところだったのだから。
とはいえ試合展開としては苦しいもの。
筒香のＨＲで先制するも、５回に石田裕太郎がいきなり崩れて逆転を許す。
相手先発は金村と苦しい状況だったが。
「６回裏、佐野、牧の二者連続ＨＲで１点差に追い上げたのが大きかったわね」
「あれで、いける！ って空気になったもんね」
「牧も久しぶりのヒットが出て安堵したでしょうね」
「それがまた９回のヒットにも繋がったんだろうね」
更に言うなら６回、１点とられてなお満塁のピンチを併殺で切り抜けられた。
ここも大きかったか。
「まあ、石田裕太郎は４回までパーフェクトピッチングが、５回、６回ががね」
「最少失点に防げていればまた違ったんだろうけれどね」
ＨＲはまだ仕方ないとして、３点目の連打。
そして６回は連続四球でピンチを作って４点目のタイムリー。
この二つは防いでほしかった。
「打ち出されると止まらないのがね、まだ改善していない感じね」
「でも、良いところはよいわけだし、これからの伸びしろということで！」
１点差、更に翌日は試合もなく、１、２試合目は勝ちパターンを使っていなかったこともあり、伊勢、ウィックを投入できた。
特にウィックは２イニングいってもらいきっちり抑えてくれて、だから１０回に入江を出せた。
「勝ちパは安定してきたんでね、それ以外の中継ぎ整備よね」
「それはまあ、また今度の話で、土壇場の９回で同点に！」
「これも２戦目に田中を登板させていたこともきいたのかもね」
「牧選手がヒットを打って、代走の三森選手が見事に盗塁を決める！」
「連打しない限り点が入らない所、１ヒットで点が入るようになったのは大きいわよね」
「あの場面で盗塁を決めるのは流石です！」
あの盗塁こそが、この試合の勝負のアヤだったかもしれない。
「そして期待に応えて宮崎が同点タイムリーと」
「さすがです！」
「そのあとの戸柱はセカンドライナーゲッツーは残念だったけれどね」
「あそこで決めれたら最高だったけれどね」
牧、筒香、宮崎に代走を送ってしまい、攻撃力はぐっと低下してしまった。
しかし１０回、先頭の京田が執念の２ベースを放ち、その後１死満塁から三森がサヨナラタイムリー。
「まあ、度会には送りバントでも良かった気もするけれど、そうすると佐野が歩かされるでしょうからね」
「でも３塁にいったほうが可能性はぐっと上がるからね」
「結果として佐野がヒットを打って同じ形になったけれど、あの辺は今後どうするかよね」
「それでも、チーム全体でカバーして勝利です！」
他にも森の打撃内容とか、まあ、課題はあれど。
伊藤、山崎、金村の３枚相手にカード勝ち越しできたのは大きい。
「２週目はビジターでオリックス、ソフトバンクが相手と勝負所ね」
「交流戦優勝を目指して、頑張りましょう！」
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