2018年5月9日(水) vs 広島カープ
結果:広島1-1横浜
敢闘選手賞:投手陣
「やはり、巨人戦の12得点は儚い幻だったのかしらね」
呟く結乃。
結局、取れたのは1点だけ。後半は相手を押し、最終的に13安打するも併殺あり、最後の一打が出ない、そんなこんなで試合は終わってしまった。
「まあ、東に負けがつかなかったのが救いね。これで東に負けがついていたら、何やってんのって感じよね、ホント」
「東投手、頑張っているもんね」
「開幕から唯一ローテを守っているのがルーキー一人って、先輩どもは何やっているのよ!」
結乃が怒るのも無理はない、好投しても勝ちがつかない東に対してファンとしても申し訳ない気持ちになるのだ。
ルーキー時の今永と重なるものがある。
「投手陣は頑張ったわよ。中5日だから東も5回で降りたけど、その後を継いだ中継ぎ陣が誰一人失点しなかったのは凄いわよね。エスコバーなんて試合みるたんびに投げているけど、ホント頭下がるわ。あれで康晃と同い年なんてまるで見えないけど」
「関係ないよ、それは。でも本当、皆頑張ったね」
「何気に三嶋の復活が大きいわよね!」
そう、なんだかんだ中継ぎは酷使気味ながらも頑張っているのだ。この中継ぎ陣が崩壊する前に、ローテ投手で長いイニング投げられる投手が出て、打線が打ってくれると良いのだが。
「打線よ、打線! 特に3番! 何度、ため息つかせてくれてんのよ」
「結乃、凡打したからってため息は駄目だよ。選手だって、それ聞いて落ち込むよ」
「そんなこと分かっているけれど、それでも出ちゃうのよ! そんだけ筒香にはみんな期待しているってことでしょ!」
何が悪いのか、上昇の兆しが見えない筒香。
ラミレス監督だけに筒香をベンチに置くということはしないだろうが、ならば他の人が言うように打順を入れ替えることはないのだろうか。
ロペス、宮崎に挟まれる形の方が、相手投手も嫌なのではないのか。
ここまで打てず打線が分断されると、そろそろ考え時ではないのか? そうも思えてくる。
「倉本は復活してきたわね。今日も固め打ちしたし。まー、エラーがなきゃ勝ってたわけだけど」
「たらればはなし、でしょ。9回、2死走者なしからよく追いついたじゃない」
「三振ゲッツーさえなければ・・・・」
「でも盗塁してなかったら、次のロペス選手で守備体形やピッチングも変わってゲッツーだったかもしれないし、ほら」
「まあそうね、粘って完封阻止したのはよくやったわ。ビジターだし、負けなかったで良しとするか否か・・・・」
「前向きに、前向きに!」
横浜を応援し始めてから、やたら前向きな考えをするようになった理衣である。
良いことなのやら。
「中継ぎ投入したのは前日が雨で中止、翌日も試合がなかったから。この先はそうはいかないんだから。先発で長いイニング投げられるのが石田、東だけなんだから、なんとか打線で大量リードして楽に投げられる試合を増やしたいわね」
「ソト選手がまだ好調のようだから、今のうちにどうにかしたいね」
「梶谷と併用できないのが辛いわね」
とりあえず1日休んで、週末に打線に頑張ってほしい。
相手は投手陣に不安のあるヤクルトである、ブキャナンがくるとはいえ、打てる可能性は他チームよりは高い。
「そして次のヤクルト戦は、ガールズフェスティバル!」
「私達も、応援にいきまーす」
「女の子が沢山応援しにくるんだから、気合入れて頑張りなさいよ、野郎ども!」
「もうちょっと女の子らしい掛け声にしようよ・・・・」