2018年7月25日(水) vs 中日ドラゴンズ
結果:横浜4-3中日
敢闘選手賞:ソト、濱口
「濱口投手、今季初勝利おめでとう!」
派手にクラッカーを弾けさせる理衣。
テープや紙吹雪を頭にかぶり、ぶぜんとした表情で手で払う結乃。
「いや、そこまでやるほどのことじゃないでしょ?」
「勝った時くらい、派手に喜んでもいいじゃない。もー、結乃ってば素直じゃないんだから」
にこにこ笑い、ぺしぺしと結乃の二の腕を叩く理衣。かなりテンションが上がっている。
先制したものの、2回にあっさりと逆転を許した時は、
「あ、また今日もか」
と思ったファンも多かったことだろう。実際、結乃も口にこそ出さなかったものの、内心では思っていた。
初回、2回と、ランナーを出して苦しいピッチング。
3回以降も三者凡退のイニングはなく、苦しい投球であったことは間違いない。
それでも踏ん張り、どうにか6回2失点でまとめた濱口、ようやく2018年の1勝目をあげたのである。
「まー濱口はカープ戦で酷いピッチングがあったけれど、それ以外はそこそこのピッチングしていたし、ようやく白星がついたってところね」
「1つ勝ちが付いたことで落ち着いて、この後も勝ち星が伸びるかもね」
「それは相手投手や打線にもよるからなんともいえないけれど、安定してイニングを食ってくれないと、他の先発陣が壊滅状態だからねえ」
今や頼りになるのはウィーランドくらいである。そのウィーランドだって、絶対ということはない。
「山崎投手も、前回のリベンジで無事にセーブ!」
「ランナーを出したけれど、まあ0に抑えてセーブが付いたことが重要ね。次からはもうちょっと落ち着くかもね」
あとはドームで暑さが敵に回らないのも良かったのか。
中継ぎも、三上が被弾したものの砂田、パットンはきっちり抑えてくれた。
やはりリードして勝ちパターンにつなげばなんとかなるのだから、先発に頑張ってもらいたい。
「打線がまだねぇ。結局、ソトが3ラン打ったから勝てたけど、タイムリーが出ないわね」
「確かに、もうちょっと楽にいけると良かったんだけど」
「無死2,3塁で点が入らないとか、またか、って感じだけど」
せっかく6番に梶谷を入れたが機能しなかった。
無論、一試合、その打席だけで全てを決めつけるつもりはないが。
「まー、あれよ、筒香、宮崎がチャンスメイクじゃ駄目ってことよね。その前にランナー出さないと、って、ランナーがいると筒香はお地蔵さんになっちゃうからなぁ」
チャンスで、ランナーがいる時に打ってくれない4番なのである。
「そしてなんといっても、途中からセカンド石川! まさか守備固めで石川が出るとはね!!」
「で、でも、守備も、送りバントもきっちりやってくれたよ?」
「バントはさすがよね。やっぱ雄洋が出ないとこのチームは勝てないのよ!」
そんなことはないと思うが、チームの雰囲気でもよくなるのだろうか?
「とにかく、連敗を止めたってだけだからね、3戦目で勝って久しぶりにカード勝ち越ししないと意味がないわ」
「その3戦目を託されたのは平良投手!」
「ナゴドなら広いし、初勝利もあげたし、なんとか5回をきっちり投げて欲しいわね」
「そうなると、捕手は嶺井さんかな?」
「あたしはそう思うわ。伊藤も平良の事知らないでしょうし、トレードされてからずっとスタメンで疲れもあるだろうし。平良だったら、嶺井の方がうまくリードしてくれそうな気がする」
「沖縄バッテリーだね!」
どうにか勝ち越して勢いをつけてマツダに乗り込みたい。
そのためにも平良にはぜひともチャンスなわけで、うまく活かしてほしい。
「そう、先発陣が崩れたってことは、再び若手にチャンスなのよ! チャンスは逃すな!」
「目指せ、連勝っ!」