2018年8月5日（日） vs 広島カープ
結果：横浜５－６広島
敢闘選手賞：三嶋
「ため息しか出んわー」
「愚痴は？」
「そーゆーツッコミはいいから！」
試合を観終えた後、ため息を吐き出しながら言う結乃に対し、理衣が優しく肩を叩きつつツッコミを入れていた。
まあ、敗戦の後はそうもなろうというもの。
「でも、最終回に追いつく粘りを見せたし！」
「だったらそれで勝ちきれって話よね。それが出来ない今年なのよね。てゆうか、結局先発が先制を許して苦しい試合展開にしているのよね」
「今永投手ね」
５回３失点と最低限といえば最低限だが、序盤に失点を重ねるところは変わっていない。
「これでもローテから外せないでしょうからね」
完全に炎上ではないし、他にしたから上げてくるような先発もいない。
「今永の後も小刻みに点を取られてね。そして最後はまた康晃！ 本当に安定しないというか、取られ過ぎ！」
この試合でも延長１０回でまた失点し、敗戦投手となった山崎。
今シーズンの失点は全て横浜スタジアムとか。
ここまで本拠地で成績の悪い守護神というのもどうなのか。
「横浜限定で配置転換もありえるってラミレス監督も言っていたね」
「とはいっても誰に？ パットンはやっぱりセットアッパータイプだと思うのよね」
「三嶋投手とか？」
「ミッシーは２イニングパーフェクトによく投げてくれたわ！ でも抑えができるかは不明よね」
「やっぱり抑えは難しいね」
「まー、抑えが出るような展開にここんところならないんだけどね」
哀しい自虐がまたも炸裂する。
「打線は５点取って復調気味？」
「いやー、ないない。先発の高橋から結局、点も取れていないしね」
応援しているファンだというのに、この信用のしてなさはいかがなものかと思うが、そういうのもファンなのだろう。
「１０回も、相手のエラーで先頭が出たのに活かせなかったしね」
「送りバントしなかったのが、随分と非難されているね」
「まー、非難されるでしょうね。投手出しちゃっていたから、２点取ってのサヨナラ狙ったのかしらね？」
それも空しく、倉本はランナーを進めることも出来ないポップフライ、そして神里は最悪のゲッツー。
ホームでの６連戦は１勝５敗と無残な結果に終わった。
「まずいよ結乃、ファンからの非難は増えて、チーム内の状況も崩壊しかけているんじゃないかって噂も出ているし」
ラミレス監督への選手起用や采配に対する批判、非難が日ごとに増えている気がする。
プロであり、結果が出ていないのだから色々と言われるのは仕方ない事であるが、そういう状況がチームに良い影響を与えるはずもない。
「噂に踊らされるな！ あたしたちファンは応援するのよ！ もちろん言いたいことは言うけどね、それがファンってもんだしね！」
開き直ったように言う結乃だが、それもその通りだろう。
「そりゃね、よくわからん采配や選手起用しているわよ。でも、あたし達は素人だし、わけわからんと思っても当然、考えあってのことだろうし。分からなくはないのよ、あたしも『所持雑感』さんのブログ読んでいるし！」
「それを言っちゃう？」
「他の人の考察は役に立つわよ。自分じゃ分からないことを教えてくれるし。だから、一方的に非難するつもりはないわ。でも、勝てないからムカつくし、文句は言うけどね！」
もう終戦だの、今年は最下位になった方が良いだの、ラミレス解任だの、色々な声が上がっている。
だが、ペナントレースはまだ終わっていない。
今は、ペナントレースを楽しむ時期なのだ。
「そうね、まずは高校野球を見習って全力プレイを見せなさい！ ちんたらやってないで。あと、各自が状況を考えて何をすべきか考えて投げて、打ってほしいわ。技術が無いのは仕方ないけれど、そういう姿勢を見せてほしい」
「見せたくても技術がないから見せられない、というのもあるかもだけどね････」
「そーゆーこと言わない！」
「いつもは結乃が言っているのに････」
借金はとうとう二桁リーチの「９」
二桁に達したらずるずるいきそうなだけに踏ん張って欲しい。
「ま、この時期に二桁借金じゃないなんて、ＴＢＳ時代後期を考えたらマシだけどね！」
「だから自虐は････」
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