2018年8月19日(日) vs 広島カープ
結果:横浜7-9広島
敢闘選手賞:山本
「山本選手、プロ初打席初HR、おめでとう!」
「いやぁ、今日は山本の打席を見ただけで行った甲斐があったということにしましょうか」
自らを納得させるかのように口に出して言い、一人頷く結乃。
ルーキーでまだ19歳の山本が一軍初打席でまさかの一発であった。
「言っておくけれど、『負けたけど良い試合だった』とかじゃないわよ! 大量失点、余計な失点で負けるべくして負けた情けない試合よ。ただ、19歳ルーキーの活躍は嬉しいし素直に喜ぶってことだから!」
「ちなみに山本選手、この時点で出塁率1.000、長打率4.000、OPS5.000だもんね!」
一打席のみでHRなのだから当たり前ではあるが。
「でも、あのHRで球場の雰囲気が変わったのは確かだよね」
「そうね。二戦目では抑えられたフランスアからもソトがHRを打ったし」
「凄く盛り上がったんだけどね」
「あそこで4番が打たないとね。せめてスイングして欲しかったわ」
8回、勢いのある中で迎えた筒香だったが、見逃し三振はいただけない。
「9回も、あと1本で、同点、サヨナラの場面だったけど」
「結局は満塁の場面で1本が出ないのよね。タイムリー欠乏症。この試合も7得点のうちタイムリーは一本だけよ」
「た、確かに・・・・」
「倉本も宮崎も筒香もランナーいるところでこそ打ってほしかったんだけど、うまくいかないわね」
タイムリーで点を重ねたカープとの違いである。
「まあ、それもこれも今永が序盤で試合を壊したせいなんだけどね」
4回も投げ切れず、7失点炎上した今永。
「伊藤との組み合わせのせいもあるのかしら? 伊藤の失点率がヤバいわよね」
「捕手のせいなの?」
「大きくは投手の責任だと思うけど、ゼロってことはないでしょうね。いずれにしても、今永も下で調整でいいんじゃない?」
「また先発投手がいなくなっちゃうけど」
「他の誰でも今の今永よりはマシじゃない?」
辛辣に言い捨てる結乃だが、事実、結果が出ていないので致し方ないか。
「あとは終盤の平田の2失点が痛かったわね。あれがなければまだ」
「そうだね、同点になっていたのにね」
「おかしいわ。平田といえば、点差のついたビハインドなら無双できていたはずなのに!」
「そんな無双は嫌だよ・・・・」
結果的に平田の2点がなければ、というところまできただけにどうにかしてほしかった。
まあ、もとはといえば今永の7失点なのだが。
「今永も平田も四球からの失点よ。本当にもう!」
「これでまた負け越し、借金がどんどん増えていくわね」
「厳しいね・・・・とにかく先発、だよね」
「あとはもう、ビジター球場の方がいいんじゃない? 横浜で負けすぎ!」
「ホームで勝てないのは悲しいね・・・・」
「次こそ、次こそ、勝つわ。もうね、こんな状況だからって何よ。むしろどんと来いよ」
2016、2017とうまくいったかもしれないけれど、これくらいの厳しさ耐えてきたし、乗り越えてきた。
負けずに立ち上がり進むべし!