2018年8月25日(土) vs ヤクルトスワローズ
結果:横浜7-9ヤクルト
敢闘選手賞:佐野
「ああ、届かなかったか!」
最後の打者、大和が三振に倒れたところでゲームセット、結乃は頭を抱えた。
2点差まで追いすがり、なおも二死満塁まで攻め立てたが、残念ながら追いつくには至らなかった。
「なんか、ちょっと前尾もこんな試合あったね」
長時間の試合、疲れた表情で言う理衣。
あれはカープ戦だったか。
「まあ、全てはウィーランドが7失点したことに起因するんだけどね」
「久しぶりに先発が炎上しちゃったね」
「今シーズンは本当にどうしちゃったのかしらね、好投するときもあるけれど、安定しないわね」
昨シーズンは安定度が抜群だったというのに。
安定している回と打たれる回の差が大きすぎる。
「中継ぎも追加点を取られちゃったからね。結果的に、その2点が届かなかったわけで」
「でも、そこを責めるのは厳しいよね」
「まあねー、抑えて欲しいとは思うけど」
三上、砂田がそれぞれ1失点。ここを抑えられていればとも思うが、これまで頑張って来てくれているだけに責めづらい。
「でも、残り試合も少ないし、もうそうも言っていられないのよ!」
「序盤に点を取られたけれど、打線は粘って7点を取ったね!」
「そのうち5点がホームラン、タイムリーは1本だけというホームラン頼みは変わらないけどね」
1戦目はタイムリーが沢山出ていただけに、少し残念である。
最終回も、筒香のHRで1点を取った後、なおノーアウト1,3塁で0点に終わっている。
まだタイムリー欠乏症が治ったわけではなさそうだ。
「でもでも、佐野選手が代打3ラン! よかったじゃない!」
「佐野はよく打ってくれたわ。ただ惜しむらくは9回に打って欲しかったけど」
「ま、まあ、そうだけど。そう毎打席は」
「筒香も2HRだけど両方ともソロ。打点が欲しいのよ!」
「ただ、この試合は1-3番がノーヒットだからね」
「大和も止まって、ロペスも相変わらず調子が上がらないわね。ソトは今までを信じれば、打てないのは今日だけと思いたいわ」
ヒット、HRを打った筒香と宮崎の前に塁に出られていないのだ、得点も増えないというものだ。
「筒香に当たりが出はじめ、宮崎もコンスタントに打っている。やっぱその前を打つ選手が重要よね」
「そこが今季、苦しんでいるところだね、ずっと」
主軸以外の弱さが出たということか。
「この試合は下位打線も打っているけれど、1-3番が打てていないから、そこで終わっているのよ」
「ヒットは多く打てているんだけどね」
ベイスターズらしい、効率の悪い攻撃が炸裂したというわけだ。
「三戦目は今永投手、前回の反省を踏まえて好投を期待したいです!」
「相手は苦手のベテラン、石川。でも今の打線ならある程度打てると・・・・信じたい!」
「やっぱり問題は先発投手だよね」
「そ、今永、また序盤で炎上とかしたら、今回はファーム落ちるわよ! まあ、誰が上がってくるんだってのあるけど」
「2カード連続勝ち越し、いきたいね!」
「出来なきゃ上位浮上なんて無理よ。何がなんでも勝つのよ!」