2018年9月9日(日) vs ヤクルトスワローズ
結果:横浜7-3 ヤクルト
敢闘選手賞:嶺井
「ようやく勝ち越したわね!」
ふぅ、と安堵の息を漏らす結乃。
点差だけなら4点差、セーブはつかない、比較的安全な点差であるはずなのだが。
最終回、お馴染みという感じで山崎が二人の走者を出して打者はバレンティン。次が雄平。
嫌な展開だったからだ。
「二戦目は悔しい敗戦だったけれど、今日は凌いで勝ったね!」
理衣が嬉しそうに手を叩く。
「苦しかったけどね。それでも平良が5回3失点と、まあ想定通りの結果を出してくれたということで」
「嶺井選手との沖縄バッテリーで見事に勝利!」
「見事、というほどでもないけれど、求められている最低限の仕事はしてくれたから」
序盤に大量失点しないこと。
なんとか5回を投げ切ること。
それを達成しただけでも良しとしたい。
「この試合は中継ぎ陣が踏ん張って無失点!」
「でも毎回ランナー出して危なかったけれどね。それでも踏みとどまったのは褒めてあげるわ!」
「また偉そうに・・・・」
三嶋、三上と、またしても投げさせることになったわけだ。
中継ぎ陣には頭が下がる。
何せリーグ1、完投数が少なくて、なんと「2」であるから。
「まあ、康晃は結果オーライな感じは否めなかったけれどね」
コントロール悪く逆玉も多かったように見えたが、それが相手の裏をかいていたようにも思えた。
「打線も、今日は珍しく連打でタイムリーが出たね!」
「初回ね。山田に先制HR打たれて、またかーってなところであっさり追いつけたのは大きかった」
「1番から4番まで4連打!」
「ソトの併殺がもったいなかったけどね。犠牲フライとかだと嬉しかったけれど」
「全てがうまくいくわけじゃないってことだね」
4連打しただけでもたいしたことなのだ、それ以上の贅沢は高望みか。
「でも今日は、宮崎選手の追加点となるHRに、嶺井選手のダメ押し弾と、良いところで点が取れたんじゃない?」
「そうね、特に1点差に詰め寄られた直後、嶺井の3ランは大きかったわよね」
流し打ちで大きいのが打てるのが嶺井の良い点であるはず。
今シーズンはそれがあまり見られなかったが、この試合では最高の結果を出すことが出来た。
「宮崎、嶺井と、流し打ちがうまいわよね。まあ嶺井は結果出ていないけど」
「バット投げがもっと見たい!」
本来、打撃ではかなりのセンスを持っていると思えるだけに、今の成績は歯痒く感じてしまう。
「これでどうにか、勝ち越したわね」
「中日さんが広島さんを3タテしたからね、こちらも負けられないね」
「そしてその広島と次はマツダで3連戦。胴上げを目の前で見ることはなくなったけれど、負けられないことに変わりないわ」
「なんか、新井選手が引退を表明してから連敗しているね」
「とはいえ、シーズン中で調子の悪い時くらいあるからね。すぐに復活するかもしれないし」
「勝ち越したいね!」
「何言っているの、3連勝して対戦成績をイーブンに戻すのよ!」
マツダでは、今季相性が良い。
先発も、東を含めた表ローテ(?)でいくはず。
ここで意地を見せたいところである。
「さあ、最後まであきらめず応援するわよ、皆の衆!」
「誰に言っているの?」