2018年振り返り #12 楽しみな将来右腕エース候補 阪口 皓亮
「高卒ルーキーながら背番号12を与えられたことだけでも、期待の高さが分かるわよね」
阪口の画像を見ながら言う結乃。
二軍は残念ながら見に言っていないのだ。
「京山投手が2018年は出てきて、その次は阪口投手かな?」
理衣が期待を込めて言う。
「高卒だし、まだじっくりとでいいけれど、チームも若返っているしのんびりしていて良いわけじゃないからね」
期待の若手右腕、阪口の二軍成績である。
#12 阪口 皓亮
当番試合 : 18
投球回数 : 82
防御率 :6.15
勝利 : 3
敗北 : 9
セーブ : 1
ホールド : 0
奪三振 : 63
「さすがに高卒ルーキーにどうこう点数をつけるのは意味ないからやめておきましょう」
「でも、あえてつけるとしたら?」
「そうねえ、二軍で沢山投げたし、75点とかでどう?」
どう、と聞かれても難しいところではあるが。
「二軍ではローテーションに入って投球回数も一番多い。期待の高さは分かるわよね」
「まずは投げること、体を作って投げるスタミナをつけること?」
「しばらくはそれで良いでしょう。基本をきっちり、変な変化球とか無理に覚える必要はないんじゃない?」
何が良いのかは分からないが、二軍の投手コーチは川村と大家。
任せても大丈夫なようには思える。
「飯塚、綾部、京山、阪口と、高卒右腕をずっと取って育成しているからね。皆が出てきてくれると最高なんだけど」
「飯塚投手、綾部投手、京山投手と一軍で勝利をあげたし、阪口投手も続いて欲しいね」
「焦っては駄目よ。あと2,3年でまずは一軍に上がって投げられると良いのだけど」
ドラフト指名順位、背番号的にもいけるはず。
「そして、大きな耳はきっと福耳よ!」
二軍の成績はまだまだ物足りないが、今は数字を追う時期ではない。
自分の課題を明確にして、一歩ずつ踏み進めていってほしい。
そして三年後くらいには一軍で活躍を。
「U23の代表にも選ばれて頑張っているし、ここでもう一回り成長してくれると嬉しいわね」
「ドミニカ戦では7回無失点、期待が高まるよね!」
「同年代の右腕ライバルが多いから、切磋琢磨して伸びるのよ!」
「一軍で見るのを楽しみに待っているからね!」