2018年振り返り #30 もう一皮むけないと厳しいか? 飯塚 悟史
2017年に1軍デビューして初勝利。
順調にきていると思いながら、2018年もほぼ変わらなかった。
「なーんかこう、物足りないのよね」
首を捻る結乃。
「もうちょっと、伸びてくると思った?」
「ただ、体つきが細いままだったしね」
理衣の問いにも首を捻る結乃。
#30 飯塚 悟史
当番試合 : 9
投球回数 : 43 2/3
防御率 :4.74
勝利 : 1
敗北 : 6
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 34
「上背はあるんだけど、球威があるわけじゃないし、コントロールが絶妙と言うわけじゃない」
「変化球も色々投げるみたいだけど、凄いってわけじゃない感じ?」
「なんというか、中途半端というか、そういう感じが否めないのよね」
渋い表情、感想の結乃。
「何がいけないのかなぁ?」
「飯塚みたいなタイプは、制球力がないとねぇ」
目指すは三浦の方向なのだろうが。
「色々な球種を駆使して、相手の狙いを外して、打ち取っていかないといけないんだけど、どれもまだまだだからね」
「勝ち運もない感じ・・・・?」
「そんなもんは自分ではどうにもならないから。まずは安定した投球をすることよ」
飯塚もこれで2019年は大卒1年目と同じ立場になる。
即戦力なら力を見せないといけないところだ。
「何かコレ、っていう武器を身に付けないと厳しいわよ!」
「点数的には?」
「うーん、そこまで期待していたわけじゃないけど、それでも35点かしらね!」
妥当かどうかわからない点数である。
「右腕も、京山、阪口といて、綾部も黙っていないでしょうし、余裕なんてないんだからね」
「ドラフトでは久しぶりに即戦力右腕の上茶谷投手も獲得したしね」
「若手期待の右腕枠、なんて言っていたらすぐに年が過ぎちゃうわ」
「高卒で5年目、年齢的にはまだ若いけれど、確かに勝負の年って感じでもあるよね」
「5年目なのに線が細いのよね、細くても岸みたいだったらまだしも、うーん」
計画的なのか分からないが、素人目には力強さが足りなく感じるのだ。
「コーチに『メッシ』とか呼ばれて、調子に乗っている場合じゃないからね!」
「メッシて・・・・飯塚選手、だから?」
「それもどーかとは思うけどね」
期待をしているファンが多いのも確かだが、京山、阪口という有望右腕と比べるとちょっと心細いことは確か。
目にものを見せてみろ、飯塚。