2018年振り返り #41 目指すはハマの二刀流! 櫻井 周斗
「U23にも選ばれた櫻井選手!」
にこにこと笑いながらの理衣。
「高卒一年目だし、まだまだこれからよ」
結乃も穏やかな表情である。
「それでも、ファームでは結構な登板数だよね」
「期待されているってことよ。先が楽しみよね」
そんな櫻井のファームでの成績である。
#41 櫻井 周斗
当番試合 : 18
投球回数 : 48 2/3
防御率 :7.03
勝利 : 2
敗北 : 3
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 37
「まあ、数字をどうこう言うつもりはないわ。ただ1年目からこれだけ投げたということで60点あげるわ」
「点数をつけるだけ、なんともな感じだよね」
高卒ならまだ体を作る段階で登板させないこともあるが、最近の高卒は一年目から良く投げる。
それだけ体もある程度は強く、投げられる投手を獲得しているのだろう。
「櫻井投手といえば、やっぱり清宮キラーとして、だよね」
「プロに入ったら関係ないけれど、そういう注目される点があるのは良いと思うわよ。覚えられてナンボってのもあるし」
「1軍にあがったらお互いに対戦することは殆どないもんね」
「それに清宮も1年目から結構な成績出したけど、この先どうなるか分からないし。清宮だけでなく、いかに打者を抑えていくか、だからね」
「やっぱり中継ぎ左腕として期待されているのかな?」
「基本はそうだったんでしょうけど、先発っていう話も出ているわよね」
「打撃も良いもんね!」
高校通算で31本塁打の打撃は非凡なものがある。
「とはいえ、プロでは投手一本でいくって言っているからね」
「でも、先発なら打席に入るからね」
先発して投打の二刀流。そんな甘い物でないのは分かっているが、夢は広がる。
「落ち着いていて、頭が良さそうよね」
「ファンフェスでのインタビューでも落ち着いて、分かりやすい答えをしていたしね」
「野球だって頭の良さは大切だからね!」
「そんな櫻井投手、2019年に期待することは?」
「先発目指すなら、まずはファームで1年間、ローテを守って投げることよね!」
無理をさせる必要はない。
ファームで1年間投げて、さらに次の年に一軍で投げる機会を得られるようになってくれればうれしい。
「もちろん、本人的には1軍で活躍したい思いがあるでしょうけどね」
「楽しみだけど、本当に若手の争いが激しいもんね」
「また新たに高卒のルーキーも入ったし、若返ったのは良いけれど、同世代ライバルが多いのよね」
それでも、切磋琢磨して上がっていってほしい。
誰もかれも、楽しみな若手ばかりなのはファンとしても嬉しい。
「近い将来、一軍でvs清宮! 見たいわよね」
「一日でもその日が早く来ることを応援しています!」
「待っているわよ、櫻井 周斗!」
実績なくともネームバリューはそれなりにある。
それを活かしてでも、上がって来て欲しい。
投打で魅せてくれ、櫻井!