梶谷、開幕一軍か！？ 本当ならオーダーの幅も広がる
「カジが一軍に合流ですって！」
ニュース記事を読み、梶谷推しの結乃が声をあげた。
オープン戦も終わり、開幕に向けて力を蓄えている中のことである。
なお、結乃は応援するだけなので特に力を蓄える意味はない。
【ＤｅＮＡ】梶谷 ２６日から今季１軍初合流 開幕滑り込み１軍も
「手術明けの怪我は大丈夫なの？」
結乃の声を聞いてやってきた理衣が心配そうに尋ねる。
「一応、二軍では守備にもついているみたいだし････」
「ただ、二軍での打率は１割５分６厘だって」
「打撃の調子はまだまだみたいね。ホームランは２本、打っているみたいだけど」
結乃も首をかしげているが、あげるからには、上げられると判断したのであろう。
「桑原や神里が問題ない成績をオープン戦で残していれば、焦って上げることもなかったかもだけどね」
「ああ････」
理衣も言葉少なである。
桑原も神里も打撃で結果を残せず、スタメン確約とは言い難い。
楠本がオープン戦で首位打者をとったが、一軍で実績はなく、そのまま成績を残せるとも限らない。
ならば、というところか。
「ただ梶谷が打って守れれば、打線のバリエーションは考えが増えるわよね」
「というと？」
「相手先発投手が左腕なら、ソトをライトでセカンド中井。右腕なら、センター梶谷でソトをセカンド、という守備もとれるっていうことよ」
「桑原選手、神里選手が入ってないね」
「先に言ったように、オープン戦で結果を残してないなら、過去の実績的には梶谷の方が残しているからね」
相手に与える脅威も違う。
「もちろん、無条件ではなく、一軍の首脳陣の前でちゃんと『大丈夫だ、いける！』というところを見せられたらってことでしょうけれどね」
「でも確かに、梶谷選手が打線に入ると違うよね！」
足が仕えて長打もある。
２番に攻撃的な役割で入れられるし、６番以降にいれて下位に厚みを持たせることも出来る。
「無理はしてほしくないけれど、いてくれると心強いわよね！」
「開幕でどんなオーダーとなるかも楽しみだね！」
果たしてラミレスがどんなオーダーをとってくるか。
梶谷がうまく入れれば、８番投手の策を取る必要もなくなるかもしれない。
「待ってるわよ、梶谷！」
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