2019年4月7日 巨人戦
結果:横浜5-1巨人
敢闘選手賞:大和
「連勝だわさー!」
「だわさ?」
謎の語尾を発した結乃に対し、理衣が首を傾げながら言う。
「そこは気にしなくていいから! とにかく、連勝よ!」
いえーい、と元気よく拳を振り上げる結乃。お下げもつられるようにして元気に揺れている。
5連勝で横浜に乗り込んできた巨人、初戦こそ菅野にやられたものの、残り2戦をきっちり取れたのは大きい。
「とくに2017年にいいようにやられた畠を打って勝ったのは大きいわ!」
初戦でやられると、また今年もか、そう思わせられかねない。
「その畠投手を打ったのは、光さん、大和さんという下位打線!」
「二人とも2017年にはチームにいなかったから、苦手意識もなかったのかもね」
下位打線が働いてくれるというのは、2018年と大きな違いである。
伊藤が打撃で力を出し、大和も2年目ということで慣れたこともあるのだろうか。
「もちろん下位打線だけじゃないわ、筒香、そしてソトにもようやくタイムリーが出たわね!」
「クリーンナップにも打点がついて、理想的だね!」
ソトはHR4本で5打点、うち1打点は内野ゴロということで、ソロHRだけでタイムリーがなかった。
一本出たのは本人的にも気が楽になっただろう。
「あ、大和も初タイムリー、初打点だったわね」
「チャンスメイク的な部分が多かったのかな」
「こうしてある程度打ってくれると、本当に下位打線としても貴重よね」
この調子で今後もいってほしい。
「投手では、井納投手が今季初勝利!」
「とはいっても5回だからね。手術明けとはいえ、もうちょっと投げて欲しいところよ」
「本人も気にしているみたいだね」
「やっぱり5回くらいにバタつくのよね、仕方ないところではあるけれど・・・・そこさえ抜けられれば6,7回くらいいけそうなんだけど」
井納にはやはり、イニングイーターを期待したいのだ。
5月にはガンガン投げられるようになっていてほしい。
「中継ぎ陣は安定だね!」
「気になるのは、エスコバーの登板数がかさんでいることかしらね」
「三上投手、三嶋投手もだね」
2018年と面子も変わらない。
疲労の蓄積も心配されるだけに、起用には注意してほしい。
「さーて、これで今季初の連勝して、貯金も1よ!」
「チームの状態も良くなってきた感じだね」
「ロペスも打ち始めて、あとはソトと宮崎ね」
「ソト選手はHR4本打っているけれど」
「HR以外がないからね。そして宮崎、暖かくなってきて打ち始めると信じているわよ!」
2年連続の3割を記録したのだ、心配せずに見守りたい。
「神里も調子よくなったけれど、楠本が下がって、梶谷は一向にあがらないから、ファームで調整もアリだと思うのよね」
「下では関根選手が好調みたいだね!」
「ラミレスがどう考えるかねー」
「チームの状態はよくなったけれど、次が苦手の阪神戦!」
「しかも裏ローテだからね。でも横浜スタジアムじゃないし、阪神も決して調子が良いわけじゃないから、勝ち越しを狙いたいわね!」
苦手意識を払しょくするためにも、最初のカードで勝ち越したい。
「問題は、中5日でメッセがくるかね」
いいように勝利を献上しているメッセンジャーが投げてくるかは重要だ。
「相手が誰であろうと、勝つのみよ! まずは上茶谷にプロ1勝目を!」
ルーキーが好投して勝てば勢いもさらに出るだろう。
先輩共、どうにかしてくれよ!