2019年5月8日 巨人戦
結果:横浜5-8巨人
敢闘選手賞:大貫
「満塁で国吉を登板させようと考えたのは誰や!」
結乃が吼える。
「菅野投手から5点も取ったのにね」
悄然と項垂れる理衣。
そう、あの菅野が相手である。
試合前から敗色濃厚であったが、その菅野から5点を取り、先発の大貫が6回を1失点と好投。
これなら! と多くの人が思ったであろう。
「甘いわね、その程度で勝てるベイスターズじゃないのよ!」
「格好いいこと言っているようで、情けないね」
まさかの7回1イニングで7失点。
大逆転を喫した。
結局は四球から崩れた。
「国吉はビハインドだから力を出しているんでしょうが! そしてもう三嶋やエスコバーを勝ちパターンと考えるのはやめなさいっちゅーの! どれだけ同じ失敗を繰り返しているんだか」
「昨年、あれだけ頑張ってくれていたからね・・・・」
「今年は今年! 昨年の酷使がたたっているなら、今年はもう休みでいいわよ!」
テーブルをバンバン叩く結乃。
「中継ぎ陣もここんとこ代わり映えしなかったから、これを機会に二軍にいる投手とかバンバン使って、新たな中継ぎ陣を作ったらどうかしら」
どれだけ先発が好投しても勝ち星を消されまくる。
野手もやる気がないのかエラー、記録にならないミスを連発し、打線は繋がらない。
ならばもう若手で一軍の試合に出たいと飢えている選手を出したらどうか。
「勝ちパターンは赤間、藤岡でいきましょう!」
今の状態、成績なら、それで打たれて負けた方がまだ納得がいく気がする。
「これもう、勝つには先発が完投するか、打線が二けた得点するくらいしかないんじゃない?」
「なんとかならないの?」
「今の状況じゃあねぇ。投手と野手の信頼関係も危うそうだし、選手とベンチもそうだし、全てがね」
もはやよくなる傾向を見つける方が難しそうだ。
「気持ちの問題の気もするのよねー。投手陣は弱気になっていて、相手の野手はベイスターズの中継ぎなら打てると思っちゃっているんじゃないかしら」
「実際に打たれちゃっているから、辛いよね」
「このままじゃあ潰れるわよ。三嶋とか」
同じようなパターンで何度も負け試合にしてしまっているのだ。
「さあ、次の今永で勝てなかったら、またしばらく連敗が止まらなさそうね!」
「そういうこと言うのよそうよぉ!」
「事実だもの、それを受け止めて、どうやって乗り越えるかよ!」
さて、本当にどうすることやら。