2019年5月18日 ヤクルト戦
結果:横浜7-0ヤクルト
敢闘選手賞:濱口
「いよーっし、濱口、完全ふっかーつ!!」
結乃が拳を振り上げて雄たけびをあげる。
「復帰戦で完封とか凄いね!」
理衣も喜びが体から滲み出ているように見える。
「9回は冷や冷やしたけれど、見事に抑えてくれたわね。まあ、点差があったのもあるけれど」
「これで今季2度目、最初は1安打で今回は2安打完封!」
「となると、次は3安打完封?」
「どっちにしても、勝ってくれたらいうこと無いよね!」
まずは6,7回を投げてくれればと思っていたが、まさか完封とは。
球数も濱口にしては珍しく少なく、最終回以外はすいすいといってくれた。
「とにかく、中継ぎが多く投げているうえに調子も良くないし、先発に長く投げてもらわないとね」
「でもこれで先発5枚がとうとうそろったね! あと1枚に誰が入ってくるか?」
「次は阪口が投げそうだけど、高卒2年目だし、多くは期待できないからね」
「井納投手、平良投手ももう少し時間かかりそうだしねぇ」
それでも5枚のローテがある程度投げてくれそうなのは好材料である。
「打線の方は相変わらず一発頼りだけど、良いところで出たからまあよしとするわ」
「なんといってもロペス選手がチャンスで先制の3ラン! ホームランが出始めたね!」
「ソト、筒香もマルチだしね」
「ソト選手は猛打賞、筒香選手にも最後にホームラン出て、主軸4人に当たりが出てきたね!」
「この4人の調子が良くなればまあ、これくらいは点が取れるってことね。問題は、そういう時期なんてそうは長続きしないことだからね!」
調子の悪いときに点が取れないから、連敗が続くのだ。
「さらに石川選手にもホームランが!」
「まさかだったわね。まあ、石川にはそれよりも繋ぎを頑張ってほしいところだけどね」
「でも5回、ヒット、盗塁、進塁打、タイムリーと、良い流れでの得点があったよ!」
「ああ、ベイスターズにしては奇跡のような攻撃を見せた回ね!」
「奇跡って・・・・」
結乃の言いように理衣も苦笑いするしかない。
が、今季、このような攻撃を殆ど観た記憶がないのも事実だ。
「打線はしばらく、これで行きそうね。相手投手が左右で二塁手を変えるって感じか」
「打順が固定されると、選手も落ち着く感じだね」
「最初からそうしろってーの!」
きっと、多くのファンがそう思っていることだろう。
「さあ、ここから反撃開始よ! カープが一気に調子をあげてきたからね、追いつくわよ!」
「まだまだ差があるけれど・・・・」
「上を見ないと! 何せ今季初の3タテだからね!」
ここから逆襲開始といきたいベイスターズ。
まずは交流戦までに出来る限り上位にくっついていきたい。
「セはカープ以外、調子を落としている感じだし、この次の巨人、阪神との連戦を勝ち越していきたいわね!」
「前回のカードでは全敗だったもんねぇ」
苦い思いが蘇る。
拙守、拙攻でみすみす勝ちを手放していた。
「次こそぶっ叩くわよ!」
「おー!」
久しぶりに気分よく新たな週を迎えられるベイスターズファンであった。