2019年6月6日 オリックス戦
結果:横浜2-3オリックス
敢闘選手賞:なし
「ランナーがいる時に打てやー!!」
結乃が激しく叫んでクッションを投げつけた。
「この試合もタイムリーが出なかったね」
嘆くしかない理衣。
交流戦の1カード目は負け越しに終わった。
「11安打で2点! 犠飛はあったけれどソロHRでタイムリー無し! 仕事しろクリーンナップ!」
きーっ! とクッションを殴りつける結乃。
「2回、5回、7回、9回と、先頭が塁に出て、スコアリングポジションに行っても全く打てない! あーもー!」
結乃のイライラは頂点に達していた。
5回は先頭が2ベース、7回も無死1,3塁でいずれも得点できず。
それも、打順は2番に回っていた。
「この3連戦、ソトがまったく打てていないのよね」
「打率も2割5分を切っちゃったしね」
「とにかく、鈍足カルテットはランナーがいる時に打ってこそ意義がるのに、まったくないわね今のところ!」
交流戦に入るまではそこそこ好調だっただけに、すぐに打順を変えたりはしないのだろうが、少し打てないと全く点が入る気がしなくなる打線であることに変わりはない。
「これでパリーグとやりあっていけるのかしら? 情けないったらありゃしない!」
「で、でも、惜しいところまではいったけれど」
「結局、追いつかない反撃ってことでしょうが!」
打線はいつになったらチャンスで打てるようになるのか。
「先発の東も良くなかったしね」
「京セラドームは相性が悪いのかな?」
「昨年は東西対決で炎上しちゃったしね。でも、東をさっさと見切ってどうにか3失点に抑えはしたのよね」
救援陣は踏ん張り、どうにかそれ以上の追加点は防いでいた。
それだけに、打線にどうにかしてほしかった。
「これでパリーグ最下位のオリックスに負け越し! じゃあ、他のどのチームに勝てるのよ!」
「1カードだけじゃあ、なんともいえないんじゃ?」
「とにかく、今永の時に勝っておかないとだけど、雨っぽいわよね」
雨男なのか。
「西武は打線が強力だけど投手陣が強くないから、打つしかないわよ!」
「でも、今永投手なら抑えてくれるかも?」
「抑えてくれないと困るけど、でも打たないと勝てないのも事実よ!」
横浜スタジアムで西武打線、打たれるイメージしかないが、さて。
「こうなったら、モーガンに元気を注入してもらいましょう!」
「楽しみだけど、雨が心配だね」
3連戦、全て天気が悪そうなのは梅雨だから仕方ないが、どうにか天気がもってくれると良いのだが。
「ホームでは勝ち越すわよ!」
「現地観戦もするしね、雨じゃなければ!」