2019年8月3日 巨人戦
結果:横浜6-5巨人
敢闘選手賞:ソト、石川
「暑い! 死者が出るわ! 死者の帝国よ!」
暑さにちょっとおかしくなったのか、結乃が意味不明なことを口にしている。
「エアコン入れたら?」
理衣が汗を拭いながら言う。
「うぅ、負けた気がする・・・・」
「いや、エアコン入れない方が体に悪いから!」
本当に暑い。エアコン入れないのは自殺行為だ。
「さー、体調も戻ったわ!」
「最初からエアコンいれておきなってば・・・・」
そういう理衣は汗をかいてシャツがうっすら透けている。
結乃はちらちらと見つめている。眼福か。
「首位攻防2戦目は、苦しい試合だったわね!」
「5点差から追い上げられて追いつかれて、流れは巨人さんにいったかんじだったよね」
「ただ巨人はリリーフ陣が弱点だから、同点ならまだなんとかなる! 但しこちらも残るリリーフは康晃のみだったから、早く勝ち越さないと厳しい状況ではあったわね」
8回、パットンがまたしても打たれて同点に。
エスコバー、国吉とつぎ込んで、どうにか同点で食い止めていたのだ。
「そんな中、8回の裏は先頭の宮崎がツーベース! これでまた、イケル! って感じになったわよね!」
「そして代走で出た石川選手が、ソト選手のセンターフライでキャッチアップ!」
「筒香の時に捕逸で決勝のホームを! これは石川の走力が活きたわね!」
「何せ石川選手はラッキーチャームだからね!
ベイスターズの“幸運のお守り”。石川雄洋が通算1000本安打目前。
「ホーム横浜での1000本安打、達成できると良いわね」
連勝したことで、3戦目はもしかしたら大和を休みの日として石川スタメン、なんてこともあるかもしれない。
「いやいや、ここは一気に巨人を叩きにいかないと! 大和を外してもセカンドソト、ライト佐野とかで良いでしょ」
さて、どうなることか。
「ソト選手といえば、この試合では4打点と大活躍!」
「本当に上げてきたわよねー」
「打点が増えるのが嬉しいね!」
「そこは四番にも見習ってほしいのだけれど・・・・」
残念ながら本日も無安打だった筒香であった。
「追い上げられたけれど勝ち越し、逃げ切り、カード勝ち越しも確定! 3戦目は今永、3タテいきたいわね!」
「もし勝てたら0.5ゲーム差!?」
「ゲーム差よりも、巨人との対戦成績を良くしていかないとね」
まだ負け越しているのだ、今後のことを考えても勝っておきたい。
「先発の石田も、良かったわね。6回に3ラン打たれたのは反省だけれど、振り逃げがなければってのもあるしね」
「この試合は6回投げ切ったし、長いイニングも徐々に、だね」
「今のところ安定もしているし、この試合は勝ちが付かなかったけれどよくなげたわ!」
「不安なのはパットン投手だね・・・・」
「一度、再調整してもよいんじゃないかしら、今のうちに」
良い時と悪い時がはっきりしすぎており、しかも悪い時が結構多い。
僅差で8回に投げさせるのは、今の状態だと博打に近い。
「それでも誰かの不調はみんなで補う! そうして戦い抜くのよ!」
「あと2カ月、頑張ってほしいね!」
「中継ぎが苦しいから3戦目の今永! 完投目指しなさい! そして打線は援護を!」
武藤、櫻井、齋藤で凌げる試合展開にしたい。
負け展開ではなくてね?