2019年8月20日 阪神戦
結果:横浜0-8阪神
敢闘選手賞:なし
「こんなもんね」
あっさりと結乃は言い放ち、背を向けた。
「え、終わり!?」
理衣がさすがに驚く。
「何か言いようがある!?」
8-0で完封負け、確かに何も言うべきことなどなさそうだった。
「まー、濱口の時に申告敬遠で満塁策とか意味不明だけど、もう、それはやめてほしいわよね」
「押し出しだったもんね・・・・」
制球がアバウトな濱口でなぜ、満塁策をとるのか。
そもそも、ランナーが増えて失点のリスクも高くなる。
フォースプレーしやすくなるくらいしか利点がない。
「同点の9回裏とかならまだ分からなくもないけれど、それでも2死まで取っているしねぇ」
「そしてその後、やっぱり福留選手に打たれて・・・・」
相変わらず福留に弱いベイスターズ。
その後はもはや言うまでもない。
「とはいえ、幾ら濱口が抑えていたところで、そもそも無得点じゃどうにもならないけどね」
「完封負けしちゃったもんね」
「相変わらず下手くそ攻撃で、2回とか先頭が2塁打でその後にヒット2本出ているのに無得点とか、アホかー!」
「あ、結乃らしさが出た」
「あそこで点が取れてりゃ流れだって変わったかもしれないじゃない!」
悔しい敗戦であるが、相手が青柳という時点で「打てんな」とは思っていたので、結果に驚きはなかった。
「巨人と広島が負けないのが嫌だわー」
「強いよねぇ」
「とにかくカード勝ち越し、残り2戦は勝たないと!」
相手は秋山と望月か。
こちらは上茶谷と平良か。
どちらに転がってもおかしくない気はする。
そして、阪神戦に京セラドームという相性の悪さをどう越えられるか。
「負ける試合もあるのは仕方ない、この試合はそうだったと思うしかないわ」
「なんとか勝ち越して週末の巨人戦に臨みたいね!」
「二戦連続で苦しい登板の上茶谷だけど、ここを乗り越えてみなさい!」
大事な一戦。
上茶谷は大変かもしれないが貴重なことでもある。
「そしてヤクルト、中日、頑張って!」
「ホント、お願いします!」