2019年振り返り #31 打撃向上で2020年が勝負の年だ 柴田竜拓
「プロ通算7本のHRを放っている柴田よ!」
「ネタだね」
結乃の発言に、理衣がつっこむ。
通算6号HRを打った試合でのお手製パネルはファンならご存知であろう。
#31 柴田 竜拓
出場試合 : 111
打数 : 164
打率 :.256
安打数 : 42
HR : 3
打点 : 17
盗塁 : 3
「2019年は打撃の向上が見られたわね」
「特に8,9月はよい成績を残していたよね」
「柴田の課題はなんといっても打撃だったからね。いっとき、良い結果を出しても続かなかったり」
「これは、2020年には期待できそう!?」
「って言っても、やっぱりまだ完全に信頼を得たところまではいっていないと思うわ。一年通していないし」
「勝負の年になりそうだね、タイトル通り!」
「ヒットはもちろんだけど、粘るのと、四球をとるのと、その辺もさらにさらに向上させないとね」
圧倒的な打撃を持っているわけではない。
ならば、打率以上のものを出していくしかない。
「以前も、シーズン終盤に良い打撃を見せたけれど、翌シーズンからっきしとかあったからね。明らかに練習していないだろ! みたいな」
「本人もさすがに、もうそういうことはないんじゃない?」
「筒香もいなくなるでしょうし、独り立ちね」
何かと筒香に可愛がられていた柴田。
兄貴分が去り、自覚をもって励んでもらいたい。
「そして守備! 名手と言われていたりするし、実際に上手いとは思うけれど、ここぞというところでエラーすることもあって、その印象が意外と強いのよね」
「誰でもエラーはするけれど」
「それでも、ここでするか! ってなところとかね」
「だけど大和選手との二遊間は安心して見ていられるよね」
「年齢的に、そろそろ柴田を遊撃、大和をセカンドの方が良いと思うけどね」
とはいえ二塁は空いているポジション。
打撃優先でソトが入るかもしれないし、伊藤も狙っているだろう。
「先んじるには打撃をどれだけ向上させるかよ。終盤の打撃なら、レギュラーに最も近いのは確かだし」
「飛躍の年にしたいね」
ここでレギュラーを掴めるかどうか。
柴田の未来は2020年にかかっているような気がする。
「さ、2020年は目指せ通算10号HR! ね」
「レギュラー取れれば自然と達成するはず!」
さて、どうなるか?
楽しみにしたい。