「とうとう開幕延期が決まったわね!」
この日一番のニュースに、結乃が声をあげる。
「あー、本当だ。仕方ないかぁ」
理衣も残念そうにしながらも、半ば納得の表情である。
プロ野球開幕延期を決めた会議、無観客開催には多くの球団が否定的
「無観客の案に対しては、各球団が否定的だって」
「まあ、そりゃそうでしょうね。お客様があってこその興業だしね」
「お客さんがいない中で実施してもね・・・・」
「その点、相撲は技量審査としての意味もあるから、無観客で開催の意味もあるけどね」
「うーん、なんとも言い辛いね」
「いずれにしても延期は致し方なし、4月に開幕されることを祈るわ!」
「選手達も、それにあわせて調整! といいたいところだけど」
「開幕日が決まっていないから、それも難しいわよね」
「状況が状況だけに、文句も言えないね!」
「どの球団も条件は同じ、その中で優勝を目指すだけよ!」
「あとは、開幕延期の影響だね」
「そうね、期間内に終わるのか。現実的には試合数を減らすんでしょう。昔みたいに130試合とかね」
「決まれば、それに向かうだけだね」
「CS中止もありえるわね。さて、どうなることやら」
いずれにしても、選手も、ファンも、優勝をめがけるだけである。
「それもこれも、きちんと開幕出来たら、だけどね!」
「最悪のことを言わないで!」
そう、開幕出来ないのが最悪。
それに比べれば延期など屁でもないさ!
なんとか、コロナが収まっていますように!