「本来ならこの週末から開幕するから、開幕前の予想とか、そういうことをネタにしようと思っていたのに・・・」
結乃が腕組みをして唸るようにして言う。
「開幕が4月10日以降だもんね、随分と間があいちゃうもんね」
理衣もちょっと困り顔である。
「まあ、もともとの日程を活かして練習試合として試合はするみたいだから、その話は出来そうね」
「ていうか、それくらいしか出来なさそうだよね」
野球関係者はもちろん、ブログ関係者のネタ提供的にも困るわけである。
「なので、積極的にネットからニュースを拾いましょう!」
「そうだね」
「てなわけで、とりあえずコレ!」
アグレッシブな“番長野球”が横須賀を熱くする! 三浦二軍監督「走攻守、すべてに積極性を持って」
「今シーズンから2軍監督となった三浦さん!」
「番長は監督タイプじゃない気はするけれど、経験してみないとわからないわよね!」
「いずれ1軍監督になって指揮してくれたら嬉しいよね!」
「そうしたら、DeNAになって初の生え抜き監督になるわけだしね」
外部だからどうとか言うつもりはないが、それでもやはり生え抜きの選手が監督になってくれると嬉しいものである。
「何せ自分に厳しく人に甘い三浦だからね、監督業として厳しく出来るかってところよね」
「優しそうだもんね」
人としては良くても、監督としては時に非常になる必要がある。
それだけ責任の重い役職なのだから。
現役時代は「打てるもんなら打ってみろ!」を個人スローガンとしてずっと掲げていた三浦。
そのイズムが皆に行き渡るか。
「三浦は打たれても下を向かない、膝に手をつかない、そういったことを意識していたからね」
「失敗したことをどう受け止めて、どういう姿を見せるか、だね」
「マインドも植え付けて欲しいわよね!」
二軍から若い選手、あるいは一軍から落ちた選手が再び一軍に上がって活躍して。
さらに三浦自身もいずれ一軍の監督になれるよう成長してくれることを願う。