6月10日(水) 横浜 8-8 巨人
「またか康晃ーーー!」
結乃の怒りの声が天を貫いた。
「あと1アウトだったんだけどね」
理衣も肩を落としている。
打ち合いとなった試合、それでも2点リードで迎えた9回。
守護神が同点に追いつかれて引き分けた。
「まったく、全然安定していないわね!」
「開幕までには合わせてくれると・・・・」
「まあ、信じるしかないけれどね、守護神なんてそう変えられないし」
「ただ不安にはなるよね」
「打たれたのは長打ばかりだしね」
「エスコバー投手も失点したね」
「エスキーはこれまでは抑えていたからまあ・・・それより中川はチャンスをものにできなかったね」
「先発したけれど2回2失点かー」
「いきなり四球でHR、そしてその後も四球ばかりだったからね」
コントロールできないのは投手として信頼を与えられないだろう。
「投手陣は全般的にピリッとしなかったね」
「無失点の投手も、3凡はなかったからね」
「心配になってくるねぇ」
「ま、これ以上は悪くならないだろうと思うことにしましょう!」
ネガティブもポジティブに!
「でも、打線はよくなってきた? 特に佐野選手がきたね!」
「そうね、この試合はホームランあり、タイムリーあり、犠牲フライありと、繋がりはあったかな」
「8安打8得点だもんね」
「あとはあれね、2塁打で1塁ランナーがホームに戻って来られると良いのだけど」
「まあ、ねえ・・・・」
大味な試合だけでなく、きっちりした試合を見せて欲しい。
「それから、勝ちなさい!」
「やっぱりそれかー」
「ほぼ1軍メンバーのいなかった日ハムに勝てただけじゃない! 大丈夫なの!?」
ファンの不安を払しょくするような試合を、残り少ないが見せて欲しいですね!