2020年7月3日 ヤクルト戦
結果:横浜5-4クルト
敢闘選手賞:三嶋
「おおお、どうにか逃げ切ったわ!」
試合を観終えて一声、結乃はそう言った。
「序盤はどうなるかと思ったけどね」
そういう理衣も安堵の表情。
今永だからやってくれるだろう。
そう思ったけれど、雨とは相性が悪いのか、序盤から苦しんだ。
「そもそも初回、梶谷、ソトの連打で無死1,2塁となったのに、そこで無得点になったのがダメよね!」
「あそこはなんとかしたかったねー」
しかしベテラン石川の前に、初対戦のオースティン、そして佐野は踊らされてしまい、無得点。
「するとその裏、コントロールの定まらない今永が四球で満塁にして先制タイムリーを打たれて」
「うわーっ、て感じだったよね」
「3回もそうだけど、とにかく四球を出してランナーを返される悪循環!」
「3回までで4安打で4点取られたもんね、効率よく」
「いかに四球が無駄か、よね」
果たしてこの後どうなるのかと思ったが。
「4回からは立ちなったのはさすがだったわね」
「4回から6回は1安打で無四球!」
「最初からそうして欲しかったけれど、悪いところから立ち直ったのでよしとしましょう」
「偉そう!」
「打線は、どうにかこうにか5点を取ったわね」
「3回は打者一巡の猛攻で!」
「まだ残塁とか多いし、後半はランナー出てもさっぱりだったから、雑な野球と言われても仕方ないわね」
「それでもみんな満遍なく打てているから」
「そうね、ただその中でやっぱりロペスの状態が悪いわよね」
この日もスタメン野手の中でノーヒットだった。
「でも守備もあるし、ベテランとしてまとめ役、絶対に必要だから!」
「それはもちろんよ。難しいのは、ロペスは出続けて状態を上げるタイプだと思うのよねー」
今だと、パットン、エスコバーとの兼ね合いで、出たりでなかったりになる。
致し方ないとはいえ、もどかしい。
効率が良いとは言えないけれど、カード頭を取った。
この勢いで勝ち越したい。
「2戦目の予告先発は中川!」
「抜擢だね」
「チャンスよ! とにかく頭から一人一人!」
「相手は小川投手と難敵だけどね」
「打線は援護を。やっぱり中盤以降よね」
果たして中川がどこまで粘れるか。
そこが重要なポイントだろう。
「巨人に離されないように!」
「目指せ連勝!」