2020年10月11日 阪神戦
結果:横浜3-4阪神
敢闘選手賞:砂田
「いくらホームラン3本打っても、ソロで3点じゃね!」
結乃が頬を膨らませながら言う。
「それでも一度はリードを奪ったんだけれどね」
理衣は残念そうに言う。
HRは1本だが、その1本が逆転2ランとなった阪神に競り負けた。
「HRでしか点が取れない打線は今さら言ってもだけれど、見ていると歯痒いわよね」
「佐野選手、オースティン選手、ロペス選手、せめてどこかでランナーが出ていればね」
「まーこの試合は6安打で死四球もゼロだったから、ほぼチャンスはなかったわけだけどね」
「悔しい!」
「何せ、HR以外の3安打は全てその後の打者が併殺で終わっているからね」
「た、確かに・・・・」
「中でも戸柱が2併殺、何を考えて打たせているんだか」
投手の上茶谷が2安打も、戸柱が両方とも併殺でつぶした。
走者が投手とはいえ、送って梶谷に、という考えはなかったのか。
「結果が出なければ批判もされるわよね」
「強硬策はこの試合に始まったわけじゃないけどね」
ただ、打率2割の戸柱に何を期待していたのか。
走者が投手では仕掛けられないし、三振かフライならマシだと思っていたら案の定の内野ゴロ併殺。
8番投手の悪い点が出た。
というか、投手がヒットを打つことを想定しての打順ではないのだろうが。
「打線もだけど、上茶谷も毎回のように先頭を出塁させるからいけないのよ」
「逆転されたのも、先頭に四球からだったね」
「それも2割打っていない北条に四球とか、無駄としか言いようがないわ」
「前回は完封したんだけどね」
「上茶谷の後は砂田、パットンが踏ん張ったけれど」
「うーん、やっぱり打線かぁ」
「もう諦めているけれどね!」
「そう言わないで!」
「週が明けたらヤクルト、そして巨人戦か」
「そろそろ勝ち越したい!」
「そうねぇ、でも先発がいないからねぇ」
濱口も抹消された。
果たして巨人戦では投げる投手がいるのか。
平良でも上げてくるのか。
シーズン終盤に来ても一軍で試してみたい若手がいない、というのも情けない状態だぞ。
誰か、出てきて!